ジェンダークリニックに通院して10ヶ月。経過をまとめた

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昨年4月からジェンダークリニックに通い始めました。今年1月で10ヶ月です。経過をまとめます。

3ヶ月目の時点で書いた記事はこちらです。

診察でやっていること

この10ヶ月間、診察では相変わらず生育歴作成をしています。12月の診察で終わったかと思ったのですが、まだ補足が必要なところがありました。

普段診察してくれている先生は診察時間が5〜10分と短いため、3回ほど診察時間を30分取れる先生に診察していただいて生育歴聞き取りをしていただきました。その後、普段の先生に戻って現在に至ります。

なお、診断まであと何回ぐらいの通院が必要か聞いてみたのですが、「5〜6回くらい」とのことでした。参考程度に考えておきたいと思います。

通院の負担について

高速バスで片道6時間かかる病院への通院は、金銭的にも体力的にもかなり負担が重いです。

易疲労性があり疲れやすい人間なので、余計にしんどいのだと思います。

体力的・精神的負担

日帰りを試してみましたところ、宿泊しなくていい分、毎食後の薬など意識しなければならないことが格段に減りました。そのため、通院は日帰りのほうが精神的には格段に楽だと気付きました。

体力面では宿泊したほうが楽なような気はするのですが、日帰りしても大差ないため、精神的な負担が軽い日帰りのほうが楽だと感じています。

なのでできるだけ日帰りにしようかと思っているのですが、コロナ禍に伴う旅行支援策で日帰りより1泊したほうが安くなるケースもあり、利用できるときは泊まろうと思っています。

しかしながら、日帰りのほうが楽だろうがなんだろうが毎月通っていると疲労が累積していくようで、常々疲れ切っている状態が日常化しています。余力が全くありません。

金銭的負担

バスの精神障害者割引が無くなってしまいました。それにより交通費が大きく増えてしまい、どうしたものかと思っていましたが、今のところさほど苦労せず通えています。

というのも、通院を続けていて心身が常々疲労しており買い物をするエネルギーが皆無で、出費がほとんどないのです。

通院を始める前は毎月何かしら欲しいものがあったのですが、今はほとんど何もありません。

おかげで金銭的には無理なく通院できているので、その点はいいのかもしれません。

通院の感想

私は自閉スペクトラム症のため、見通しが立たない状況は強いストレスになります。

ところがこのジェンダークリニック通院は先の見通しが立たないため、無意識にストレスとなっている可能性がかなりあると思います。なのでときどき今後の見通しについて質問しているのですが、はっきりしないもので、困ってしまいます。

また生育歴作成途中で一時的に先生を変わったため、改めて補足を話し直すことがあったのですが、話したことが意図したように伝わっていないとわかった局面もありストレスを感じたこともありました。

疲労の極致で通院したときなどは、通院自体はなんとかなっても、その他の時間(食事など)で大いに苦労することになり、そういう面でも大変でした。

また先月の通院ではうっかりして女性専用車両に乗ってしまい恐怖を感じたため、それが診察で話せたらよかったと思うのですが、いまだに話す時間が見つけられません。

今後の希望

実現可能かはともかくとして、今後の希望はこうです。

  • 胸を切除したい
  • 男性ホルモンを少なくとも声変わりするまでは投与してほしい

この二つを心の支えに通院しています。

性別適合手術は、男性ホルモンを投与してもらった後の生活を送ってから考えたいと思っています。今は考えるたびに迷って結論が変わるので、もう少し時間をかけて考えることかなと。

ただ、男性扱いをしてもらえるのは心が安らぐので、できれば戸籍の性別変更までできたらいいなと今は思いますね。

まとめ

  • 時間をかけて生育歴の聞き取りをしてもらっている
  • 病院が遠いので、通院の心身の負担が大きく、余力がない日々
  • 金銭的負担はなんとかなっている

診断が出れば通院の頻度が落とせるのかもしれないと思うのですが、先のことはわかりません。

早く胸を平らにしたいなあ。それが正しい姿だと感じているので。

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書いた人:
白崎矢宵(やよい)

発達障害、特に自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群)と診断されています。性別不合(トランスジェンダー・FtM)でもあります。道具やサービスを使って自分の生活を改善しながら、気になった情報を雑多に発信しています。著書「アスペルガーだからこそ私は私」発売中です。

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母から見た生育歴、母と私のすれ違いを解消した記録もあります。自閉スペクトラム症の子と定型発達の親のすれ違いが両方の視点から読める本です。

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