来月、ジェンダークリニックを受診すると、ホルモン療法の可否がわかる予定です。ダメということはないと思うので、つまり、そろそろ始められる見込なんですけれども……。
待っている間、やっぱり先に手術で胸を取ろうか悩んでいました。
胸が存在していることがとにかく辛い。
なお、病院によってはホルモン療法を始める前に手術を行えば保険適用になるところもあるそうですが、私の通院先はホルモン療法を予定している限り順序がどうなっても手術が保険適用になることはありません。このあたりは病院によって対応が違うみたいです。病院の選択肢がある方は他の病院へ行くという手も。私は選択肢が無いので仕方ないです。
というわけでどっちからやっても費用は同じ。なら辛いところから解決するのがいいですよね。それにホルモン療法は、もっと早く始められるかと思って希望したのに私の想定より1年余分にかかったんですよね……。
待っている1年間、やっぱりどうしても胸があるのが辛くてたまりませんでした。特に入浴時。
人目が気になるだけという人なら、人に会う機会が少なければ苦痛も減るのでしょうが、私にとっては自分の体がおかしいという違和感なので(自分が持っている無意識の体の感覚と実際の体が違う)、人目があろうがなかろうが嫌なものは嫌なんです。
というわけでどうするか悩んだ末、普段通院しているメンタルクリニックで相談してみたら、悩まなくなりました。
普段のメンタルクリニックでの相談
普段のメンタルクリニックは、性別不合の診断はできない病院なのですが、先生はいろいろなことに詳しいです。性別不合に関してもいろいろな知識をお持ちのようです。
そこで、ある日の診察で先生に言ってみました。
やっぱり手術から始められるように病院でお願いしてみようと思うんです。
胸はホルモンへの反応が良いし、大切な神経が通っている部位なので、病気でもない限りは切らないほうがいいですね……。
先生曰く「人体の基本形は女性体」だそうで、女性体から離れさせるには多大な苦労が必要とのことです。ですがホルモン療法ではMtFでもFtMでも胸部への影響はあるとのこと。(FtMの場合、乳腺が多少は萎縮するらしいです?)
まずはホルモン療法を行い、それでもどうしても満足ができなければ手術にしたほうがいいのではないかというのがいつものメンタルの先生の主張でした。
切らずに済むなら切らないほうがいいのはぼくも思っています。肉体の健康という意味でも、費用という意味でも、切らずに済むなら切りたくないです。
それに神経に関しては他にも「リハビリをきちんとしないと腕が動かしづらくなる可能性もある」等と聞かされ、それは自宅から遠い病院では難しいかもしれないので、やはり手術は気が進まなくなりました。
それにぼくは痛覚過敏で、痛いのが極端に苦手ですしね。生まれてこの方、手術の類をひとつも受けたことがないので、術後どのぐらい辛いかは見当がつきませんが……。並の人以上に痛がるのは間違いないです。
手術以外のできることを精一杯やってもどうしてもダメなら手術かなあ……。
先生と話した後、悩まなくなった
先生の意見を聞いた後、「やっぱり手術からやりたい」という考えが浮かばなくなりました。これが自分でも不思議です。
ぼくはもしかしたら「手術をなるべく避けるべきという自分が納得できる理由」を求めていたのかもしれません。
まあ相変わらず自分の胸部はコンプレックスで苦痛で苦痛で仕方ありませんが、ホルモン療法をしばらくやってみてから様子を見ようかなあと思うんです。男性ホルモンの投与で多少でも乳腺が萎縮するかもしれませんし、運動が捗るかもしれませんし。
運動に関しては、始めては体を壊して中断の繰り返しなんですが、低負荷でコツコツ続けられるようになったら何か変わるかもしれませんしね……。
どうにかして運動を続けたいという気持ちはあるんだけど、体がついてこない……。
いずれ手術をするとしても、そのときまでに胸部をできるだけ小さくしておけば手術も小規模なものになるので、体脂肪を減らす努力だけでもしておきたいと思います。体脂肪が減ると顕著に小さくなるのは過去にも何度も感じているので……。
まとめ
- 一時、手術から始めようか悩んだが、いつものメンタルで相談してみて悩まなくなった
- 手術はしなくて済むならしたくない
- まずはやはり当初の予定通りホルモン療法から
来月、ジェンダークリニックに行けばホルモン療法に関して詳しいことがわかると思います。楽しみです!