去年の4月から狭い門をくぐり抜けてジェンダークリニックに通っていました。今月の通院日で、「精神科的には性別不合」と診断していただきました。
「精神科的には」という注釈がつくのは、身体的な検査を何もしていないからです。今後は検査があるのだと思います。
時間とお金をかけて通った甲斐があった~!!
まだまだ通うんですけどね……。
「男性に見える」と言われる不思議
診断してくださった先生は、診断名を伝えてくださった後に「話していて男性と話している感覚になります」と仰っていました。カルテを見て思い出すのだそうです。
高校時代の同級生(女性)にも「女性という感じのしない人」と言われたので、何かそういう女性に見えない・男性に見える要素があるのだと思います。
思えばネット越しでも男性と思い込まれるケースが多いのですが、本当に不思議ですね。(声や外見などの情報があれば女性と思う人のほうが多いです)
かくいう自分も他人を見ていて「男性っぽい」「女性っぽい」は思うのですが、自分のどこがそう見られているのかは自分では把握できないため、興味津々です。
自然体でいた結果が望む性に見えるのは素直に喜ばしいですね!!
父にカミングアウトしてみた
ずっと父にはカミングアウトしそびれていました。
いい機会なので診察から帰ってからカミングアウトしました。
性同一性障害って知ってる?
いや……わかんない……。
歴代診断名では一番メジャーな単語だと思ったのですが、それでも父は知りませんでした。知らないものなんですね。
「オカマ」や「オナベ」は?
ああ、それならわかる。
通じる表現があったので、これをきっかけに説明しました。語弊はありますが、仕方ないですね。
オカマやオナベの人で、自分が本当にその性別だと思っている人がいるんだよ。例えばオカマだったら、体は男だけど、自分のことを女性だと思っている。オナベは反対ね。
父は納得した風だったので、芸能人で数人心当たりがあったのではと思います。よくテレビを見る人なので。
それで、私もそうだと思ってずっと病院に通ってたんだよ。
今日、先生にも間違いないと診断してもらった。
そうなのか。
だから今後、体を男性に近づけるために、手術をしたり、男性ホルモンを打ったりすると思う。
そうか、わかった。
父は驚いたと言っていましたが、頭ごなしに否定するようなことはありませんでした。
父は昔から私が問題行動を起こしても(不登校、精神疾患、大学院中退、ひきこもりなど)特に何も言わない人だったので、性別不合のことを言っても特に問題は起きないと思っていました。今のところ普段通りの暮らしが続いています。
ですが「カミングアウトした人を否定する親もいるそうだ」と話したら、「そりゃいるだろうなぁ」と言っていたので、少し受け入れがたい思いはあるのかもしれませんね。
口数の少ない人なので、どう思っているのか知るのが難しいのですが、そこまで大きくショックを受けた風ではありませんでした。
まとめ
- 「精神科的には性別不合」と診断してもらった
- 自然にしていると望む性に見えるらしい(身体情報がない場合)
- ずっと言いそびれていた父にカミングアウトできた
タイトルには13ヶ月かかったと書きましたが、そのうち3ヶ月は通院できなかったので、実質は10ヶ月でしょうか(だいたい月2回受診)。診断までの道のりはやはり長いですね。
まだ通院は続くのですが、自分という人間を認めてくれる人が増えたようで嬉しいです。
遠方への通院なので大変なのですが、本当、頑張って通ってよかったです。