胸オペ経験談のブログをいくつか読んでみた

FtM/FtX
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小学校高学年のころ、胸が膨らみ始めてからというもの、胸への嫌悪が長年つきまとってきました。高校生の頃にサイズアップに気づいたときには、目の前が真っ暗になり、何ヶ月か立ち直れませんでした。

そして20歳、成人式で絶対着たかった振袖の着付けのとき、平らになった胸を見て「これが本当の自分だ!」という解放感と感動を感じました。あのときの気持ちは忘れられません。

それからは「自分には胸がないほうが正しい」と感じ、しかし手術を受けられる環境にはなかったため、胸を潰して暮らし始めました。

女装が楽しかった時期のほんの数年間、胸を潰さなかった頃もあるのですが、やはり自分の体に胸があることに違和感が強いので、潰して女装しています。

白崎
白崎

乳房を切り取ってしまいたい。「正しい胸」にしたい。

それが長年の希望であるため、胸オペ経験談はいろいろ調べました。それを1ヶ所にまとめておこうと思い、記事にしました。

FTMの為のブログ「胸オペの前に必ず読んでもらいたい事」

胸オペ失敗談です。

僕の胸オペは失敗の部類に入っていると思います。
海やプールなどの人前で脱ぐことは出来ません。
もちろん満足している訳ではないし、いまだに再手術を考えたりします。
それでも平らになった事だけでも精神的な安定になったことは間違いないです。

FTMの為のブログ「胸オペの前に必ず読んでもらいたい事」

この文章は心に残りました。

私は人前で脱ぎたいとは思いませんが、大金をかけて手術をして満足しきれないのはツライですよね……。

完全回遊マニュアル「FtXだけど胸オペをすることを決めた僕の話」

「Xジェンダーとして生きたい」と望んで、そのために胸オペを経験した人の経験談です。

初診から手術後まで丁寧な経過が書かれており、大変参考になります。

某夫のGID記録 「胸オペ・内摘」カテゴリ

事実を淡々と記録している感じのブログです。衝撃的な写真もあるので、閲覧は自己責任で……。

FTMこうすけ「胸オペ1ヶ月」

こちらは成功談。写真を掲載されていますが、確かにキレイな仕上がりですね。骨格なのか、筋肉を鍛えているのか、あまり女性に見えないボディラインで羨ましい限りです。

note 森野舞良「胸オペ所感(性同一性障害 GID・FtMにおける身体的治療: 乳房切除術を受けた感想)」

この記事は胸オペの感想でも非常に印象的でした。特に末尾に書かれている「平らになった胸の話」です。

私の認識身体における胸は平らなので、齟齬が消滅した今、私は語る言葉をなくしてしまった。当たり前を尊ぶのはとても難しい。魚の目に水見えず、失って初めて分かるなんとやら、ってやつだ。

胸オペ所感(性同一性障害 GID・FtMにおける身体的治療: 乳房切除術を受けた感想) 森野舞良

いろいろな感想を見ましたが、私にとっては最も説得力のあるリアルな感想でした。

というのも、最近になって性の違和感をやっとカミングアウトできるようになったので、なったついでに他の人たちに聞いてみているのですが、性の違和感を感じたことがない人は「自分の性別を意識することが無い」のだそうです。

「いちいち自分が男だから(女だから)と考えない。体に違和感という発想がない」とたびたび言われます。

そういう人たちの話を聞いていると、「自己認識と合った体になったときは、特に感想がない」というのが極めて自然な状態だろうなと思うのです。

「嬉しい」ではなく「これが当たり前のものだ」と思えるような結果というのは、本当に理想的なケースだと思います。

Togetter「ちぇるしーおじさんの胸オペ記録」

Twitterの発言をまとめているサイトです。リアルタイムの発言がまとまっているため、手術前後の心境の変化をリアルに感じ取ることができます。

うちのダンナがかわいすぎるっ!「胸オペ体験談」

FtMさんのパートナーの方が書いている4コママンガです。とてもコミカルで可愛らしいですが、中には真面目な内容も。ダンナちゃんの胸オペ体験談をヨメちゃんが4コマ+文章にした記事はこちら。

あと意外性のあったムダ毛問題。男性ホルモン打つとムダ毛が増えるといいますしね……。

けいのトランスジェンダー日常「胸オペの失敗」

これは手術を終えられなかった失敗談です。麻酔で呼吸が止まり、別の病院に搬送されたとか。なんとも悲しみの深い事件です。

note TATSUWO「国内での胸オペ体験記」

明るく爽やかな手術体験談です。成功例です。かなり胸が大きい人でも見事に平らに! 記事を読んでいて「おれも胸オペ受けてえなあ……」と思いました。

まとめ:失敗も成功もありえる胸オペ

「胸オペ」と書くと実感が薄いですが、実際は「体の一部を切り取る手術」です。それを実感すると恐怖が先立つ部分は大きいです。

それに加えて、費用の問題や仕上がりに満足できないかもしれないと思うと、二の足を踏んでしまいますし、「手術を受けるぞと決意しづらいのは自分の悩みの軽さなのか?」と悩んでしまったこともあります。

胸オペは麻酔のミスで死亡例も出ています。子宮・卵巣摘出と比べて手軽そうなイメージのある胸オペですが、病院選びは慎重に行いたいです。保険適用で手術可能な施設なら安心できるかもしれません。

なんにせよ、私の場合はまず診断をつけてもらうところからです。

FtM/FtX
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書いた人:
白崎矢宵(やよい)

発達障害、特に自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群)と診断されています。30代半ばです。肉体の性別に違和感がありFtMだと思っています。道具やサービスを使って自分の生活を改善しながら、気になった情報を雑多に発信しています。著書「アスペルガーだからこそ私は私」発売中です。

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私は私にだけなれる
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