自閉スペクトラム症当事者としてVIO脱毛について考えた

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雑記
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あまりにも唐突にVIO脱毛の話になって申し訳ありません。考えたのには理由があります。そういう時期(夏)なんです。

リアル知人も見ている可能性がある場所でこの話題は気が引けるのですが、気になるものは気になりますし、せっかく情報をまとめたので公開します。

なぜVIO脱毛について考えたのか

なぜ考えたのか、それは脱毛したくなったからですが、ではなぜVIOを脱毛したくなるのか? それは私の場合、ひとえに「暑くて蒸れるから」。かぶれやすい体質なので、蒸れて肌がかぶれるのはしんどいのです。

そのほかにも、分泌物が毛に付着するのがイヤです。衛生上よろしくないと思ってしまいます。

私は露出の多い水着は着たくないし、恋人はいないし作る気もないし、温泉も嫌いだし、で人目に関する理由は無いです。ただひたすら「蒸れるし衛生上よくない」というだけ。

なぜ「自閉スペクトラム症当事者として」なのか?

ちなみに「自閉スペクトラム症当事者として」とわざわざ書いたことには理由があります。痛覚過敏があるからです。脱毛は痛そうな方法が多いものなのです……。

それともう一つは、わざわざ自閉スペクトラム症の当事者として脱毛方法を考えた記事って少ないのではないかと思ったのです。世の中の脱毛情報や体験記って、だいたいは特に障害のない人向けの情報ですよね。でも自閉スペクトラム症の人たちでも脱毛のことが気になって調べている人はいるのではないかと……。

VIO脱毛の手段一覧

VIOの脱毛方法はいろいろあります。調べた末に検討したものは以下の5つの手段です。

  1. カミソリ等で剃る
  2. 除毛クリームで除毛
  3. ヒートカッターで切る
  4. ブラジリアンワックスで脱毛
  5. レーザーなどで永久脱毛

これらのメリット・デメリットを比較した末に、結局「一番痛くなさそうなもの」であるカミソリ&ヒートカッターに決めました。痛そうな脱毛手段を検討した記録はありますが、チャレンジした記録はありません。そのような文章を期待した方には申し訳ございません。

これらのほかにも手段はありますが、検討していません。エステの光脱毛なんかは「薬を飲んでいる人はダメ」って言われますので、検討のしようがないんですよね。

ではこれらの方法の私にとってのメリットとデメリットを見ていきましょう。

カミソリ等で剃る

メリットは「簡単、手軽」。家にあるものでぱぱっとできます。かかる時間も短時間。シェーバーだとあっという間に終わります。粘膜付近(I、O)は難しそうですが。

デメリットは「毛先が尖るため、下着にひっかかることがある」(性行為の可能性がある人はパートナーに嫌がられるかも)、「カミソリで肌荒れや毛穴の化膿が起こりうる」。

実は過去にもVラインは何度か剃って解決を試みたことがあるのですが、毛先が尖ることは想像以上にデメリットで、毛が伸びてくると下着から突き抜けてきます。動いていて引っかかることも。まぁそこまで伸びたらまた剃ればいい気はします。

毛穴の化膿(毛嚢炎?)も実は過去に起こしたことがあります。カミソリやシェーバーの難点だと思います。特にVラインはシェーバーの刃を密着させやすいので、荒れやすい気がします。毛穴の根元は少し膨らんでいることが多いらしく、そこら辺が刃で削り取られると炎症になるという記述をどこかで見た記憶があります。

というわけでデメリットはありますが、簡単・手軽というのは大きなメリットだと感じます。

除毛クリームで除毛

肌が荒れやすい上に効果が薄いと言われる除毛クリーム。長期間使わなければいけないので、コスパも悪いという、デメリットだらけの方法に思えます。

しかし調べてみたらメリットもありました。それは「毛先が丸くなる」こと。下着などにひっかかりづらくなるようです。しかしそれも独り身にはメリットとして薄い……。肌が弱い人間なので、デメリットのほうがどう見ても多いですね。

ヒートカッターで切る

一時期実践していた方法です。ちなみにアイテムはこれを使っていました。

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このアイテムは毛先は丸くなってチクチクしなくていいのですが、一度に少量(指先にひとつまみ程度、10本前後くらい)しか処理できず、全体を処理するには時間がかかりすぎます。面倒ですし気力が尽きます。そのせいでかえってこまめなケアができないのです。

しかしチクチクしないこと、肌荒れを考えることがないのは大きなメリットです。

ブラジリアンワックスで脱毛

何年も前から気になっていた方法です。セルフでできることを知って余計に気になってしまいました。

なお、買おうかギリギリまで悩んだのはAngelicaのワックス。あちこち情報を調べて回ったのですが、公式の使い方情報が一番豊富なのと、剥がすためのシートが充分な量ついてくることが決め手になりました。結局ブラジリアンワックス自体を見送ることにしたので、買わなかったけれど。見送らなかったら買ってました。

ちなみに見送った理由は、

  • 毛を抜くのに負担が無いわけがないと思った
  • 私は痛覚がかなり過敏なので、おそらく相当痛いだろうなと思った

ブラジリアンワックスの体験談をいくつか調べましたが、「痛くて耐えられなかった」「セルフは痛すぎて自力で最後までできなかった」という人もいる中で、痛覚過敏な自分が実践できるとはとても思えなかったのです。

そのほか、「脱毛のあとは腫れるのでしっかり冷やさなくてはならない」とか、「しっかり保湿をしなくてはならない」とか、「埋没毛を避けるために1週間後からスクラブでケアする」とか、事後にたくさんケアしなければいけないのも煩わしくて、それも含めて自分にできると思えませんでした。

ブラジリアンワックスは永久脱毛ではなく何度も繰り返さなくてはならないので、結局コスパはそんなに高くなさそうというのもデメリット。それにワックスには保存料も何も入っていないので、どんどん劣化していって雑菌も繁殖しまくっていくのだろうと思うと、とても買う気になれませんでした。

サロンでブラジリアンワックスという手もあるのですが、Vはまだしも、IやOは人に見られるのは絶対イヤです。

レーザーなどで永久脱毛

お金があればこれがベストだと思います。特にIライン。永久に衛生的な状態に保てますね。介護を受けることを視野に入れて脱毛する方はレーザー脱毛を選ぶそうです。

難点はやはり費用。一昔前と比べると安くなってきたようですが、それでもあまり手軽にできません。自力ではできないので、人に見られることになりますが、それもイヤですし。

結論:シェーバー(+ヒートカッター)

ブラジリアンワックスにはかなり悩んだのですが、

  • 脱毛が痛そう
  • 脱毛後のケアが面倒そう
  • ワックスの衛生的な保存に自信がない
  • 継続が(金銭的にも痛覚的にも)大変そう

と思ってやめました。

そこで考えるのが面倒になって、シェーバーでいいんじゃないかという結論になりました。

が、過去に毛嚢炎らしき状態になったことがあるので、どうしても心配です。炎症などの面倒な事態を防ぐことも考えると、ヒートカッターがよさそうだと思っています。

Vライン用ヒートカッターの改良品

ヒートカッターには、上のほうで紹介した使いづらかった商品の改良版があるようです。

ネックだった一度に処理できる本数の問題は解決されているようですね。KDIOSとRaviaは同じ製品で、男性向けブランドと女性向けブランドに分かれているようです。

他にラブコスメの製品も見つけました。これも上のほうで紹介したコーム型のヒートカッターで問題だった点は解決されているようです。

どちらも試したことがないので、どちらが使いやすいかはわかりませんが、ラブコスメの製品のほうが小回りは利きそうに見えます。

どちらか買ってみたいですが、KDIOSが男性向けブランドなので、セクシャルマイノリティで自分の性別に違和感がある身としては一番抵抗なく買える気がします。

Iライン専用シェーバー

Iラインのヒートカッターは、私が探した範囲では見つかりませんでした。

その代わりに専用シェーバーを見つけました。どうやら処理したいときは普通にシェーバーで剃るもののようです。こちらも女性向けブランドと男性向けブランドに分かれていますが、同じ製品のようです。

Vライントリマーとのセット販売もあるようですね。

でもIラインシェーバーはわざわざ買わなくてもいいような気もします。粘膜を傷つけないように気をつければボディ用のシェーバーでいいのではないかと思います。シェーバーを肌に密着させないようにして剃れば大丈夫なのでは……?

VIO脱毛に関する産婦人科の意見

毛が邪魔だなぁ、どうしようかなぁ、と悩みながら調べている間に「Iラインは『膣の入り口が隠れる長さに』! 女のアンダーヘア処理を婦人科医が詳しく解説」という記事を見つけました。

鼻毛もウイルスや細菌の侵入を防いでいると聞きますし、邪魔だからって剃ればいいというものでもないんでしょうね。衛生面の問題がなくて不快感もなければ、過剰な処理はいらないと思えるようになった記事です。私は人に見せる予定もないですしね。

まとめ:痛覚過敏者は脱毛の敷居が高い

私は痛覚過敏がかなり強いので、VIOに限らず脱毛を考えたときに「痛いんじゃないかな」という不安が大きく出ます。レーザー脱毛にしても多少の痛みがあると聞くと「自分が耐えられる痛みなのか?」とかなり心配になります。

私の痛覚過敏の度合いは、「耳が痛くてたまらない」と言って耳鼻科を受診したら「中耳炎の初期段階です。よくこの段階で気づきましたね」などと言われるくらいです。盲腸も「お腹が痛くてたまらない。盲腸だろうか、手術するのだろうか」と心配しながら病院に行ったら「このくらい軽ければ薬で散らせるね」と言われて手術せずに完治しました。なので、中耳炎になってから治療する人や盲腸を手術して治す人たちが大多数の世の中で「痛い」とよく言われるような物事は、自分には無理なのではないかと思ってしまうのです。

一方、自閉スペクトラム症や発達障害の人たちで「痛覚が鈍感」という人たちもいますが、それはそれで怪我や病気に気づきにくいですので、「痛みに鈍いから脱毛も平気」という話にはならない気がします。脱毛後の肌の異常に一切気づかずトラブルが大きくなる可能性もあると思うのです。

何にせよ自分の納得する方法を選べば良いと思います。私は何よりも痛いのがイヤだったのと、予算が少ないのとで、剃るのがベストな解決策だと思いました。

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書いた人:
白崎矢宵(やよい)

発達障害、特に自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群)と診断されています。性別不合(トランスジェンダー・FtM)でもあります。道具やサービスを使って自分の生活を改善しながら、気になった情報を雑多に発信しています。著書「アスペルガーだからこそ私は私」発売中です。

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以前書いていたブログ「他者と私とアスペルガー症候群」の記事を抜粋し読みやすく書き改めたもので、6年近い自己分析の集大成です。
母から見た生育歴、母と私のすれ違いを解消した記録もあります。自閉スペクトラム症の子と定型発達の親のすれ違いが両方の視点から読める本です。

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