マイナンバーカードだけではe-Taxで電子申告できないと知った

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雑記
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先日、期限後の確定申告(というより還付申告)に行ってきたという記事を書きました。その際にはまだマイナンバーカードがなかったので、紙で申告するしかありませんでした。その後マイナンバーカードを入手したので、これで電子申告が可能になったかと思いきや、全然そんなことなかったという話です。

電子申告をするために必要なもの

e-Taxで電子申告をするために必要なのは、「利用者識別番号」もしくは「マイナンバーカード」です。利用者識別番号を取得するためには、通常開始届出書の提出が必要ですが、マイナンバーカードを持っている場合、一定の条件付きでその手続きが不要になります。

その一定の条件とは、マイナンバーカードを読み込むICカードリーダライタを持っていること。マイナンバーカードを使用してe-Taxを利用する場合、マイナンバーカードはその都度読み込む必要があるようです。

 なお、マイナンバーカード方式で初めてe-Taxを利用する場合、ログイン画面でマイナンバーカードを読み込ませることで、住所、氏名などの基本情報を入力する手間が一部省けるとともに、次回以降はマイナンバーカードだけで、e-TaxのID・パスワードを入力することなく、e-Taxの利用が可能となります。

マイナンバーカード方式とは何ですか。

ではマイナンバーカードを読み込むためのICカードリーダライタの対応機種は? スマホでICカード読み込めるけど、それじゃだめなの? 気になったので、調べてみました。

e-Taxで使用できるICカードリーダライタについて

e-Taxで使用できるICカードリーダライタ(マイナンバーカードが読込みできるICカードリーダライタ)について、なんとe-Taxのサイト内には解説がありませんでした。かろうじて発見できた「よくある質問」の中の「スマートフォンをICカードリーダライタとして利用するためにはどうすればよいのですか。」にある外部リンク「公的個人認証サービスポータルサイト」には解説がありました。

スマートフォンの対応機種と使用する機能

上記「よくある質問」の中からもリンクされているページである「ICカードリーダライタのご用意」にはICカードリーダライタの対応機種、スマートフォンの対応機種が掲載されています。詳しくはリンク先のPDFファイルをご覧ください。

ちなみに私のスマートフォンは対応していませんでした。古いからだと思います(2016年発売)。ICカードは読み込めるんだけどなあ……!

上記ページの「対応機種」に掲載されていない場合、スマートフォンからマイナンバーカードで電子認証を行うときに必要なソフトである「JPKI利用者ソフト」のダウンロードもすることができません。悲しい。

ちなみに「JPKI利用者ソフト」ではパソコンとはBluetoothで通信するそうです。スマートフォンが対応していても、パソコンとBluetooth通信ができなかったら使用できないので注意が必要です。私のパソコンにはBluetooth通信デバイスが存在していなかったので、そういう意味でもダメでした。なんでUSBじゃあかんのや……!

ICカードリーダライタの対応機種

対応しているICカードリーダライタは、「ICカードリーダライタのご用意」に掲載されているPDFに記載があります。PDFのリンクを元に、個人向け製品のメーカーサイトにリンクしておきます。

この中で個人的にこれならいいかもと思った製品は、以下の2つです。マイナンバーカードのほか、Felica(各種電子マネーカード)が読み込めます。交通系ICカードの残高確認などができます。

まぁ自分だけなら交通系ICカードは自分のスマホで読み込むのですが、家族のマイナンバーカードや交通系ICカード、その他電子マネーカードのことを考えると、こういうものがあってもいいかもしれません。家族がスマートフォンを持つ可能性は皆無なので……。

開始届出書だけの問題ではなかった

確定申告のためだけにICカードリーダライタをわざわざ買うのも疑問なので、他の方法を検討してみました。利用者識別番号が取得できればいいので、開始届出書を提出すればとりあえず利用はできます。開始届出書の提出には「オンライン提出」と「書面提出」という2つの方法があります。

オンライン提出の手順は「電子申告等開始届出書をオンラインで提出する場合の手順について教えてください(新規に電子申告等開始届出書を提出する場合)。」にも記載がありますが、この時点ではマイナンバーカードは不要です。

が! 実際の申告手続きには電子証明書が必要です。罠では……?

利用できる電子証明書の中にはマイナンバーカードも含まれています。マイナンバーカードの電子証明書を使用するためには、マイナンバーカードのIC読み取りが必要です。

そんなわけで、自宅からe-Taxを使用したかったら結局ICカードリーダライタ(か対応スマートフォン)が必要になるようでした。

まとめ:e-Taxは案外敷居が高い

e-Taxが使えたら便利そうだなあと漠然と思っていましたが、思っていたよりも敷居が高いものでした。ICカードリーダライタは数千円程度のものですし、何度も使えますので、買えばいいのでしょうが……家にあるものだけではできないというのは何となく不自由です。

特に、交通系ICカードなどは普通に読み込めるスマートフォンが対応機種として認定されていないのが納得いかないです。まあメーカーからの情報提供で認定しているようなので、メーカーが使えないと言ったら使えないんでしょうね。

ただ、マイナンバーカードがあると確定申告の際の身分証明書類がそれだけで済むので、紙で申告するとしても便利です。その他の手続きでも、所得証明などが必要なときにマイナンバーカードがあればそれだけで済むことも増えてきました。毎年いろいろな手続きでしばしばマイナンバーカードを要求されるので、無意味ではなかったと思うことにします。

あとはまた申告時期が近づいてから考えたいと思います。

雑記
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書いた人:
白崎矢宵(やよい)

発達障害、特に自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群)と診断されています。性別不合(トランスジェンダー・FtM)でもあります。道具やサービスを使って自分の生活を改善しながら、気になった情報を雑多に発信しています。著書「アスペルガーだからこそ私は私」発売中です。

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