PCとAndroidで同期可能なクラウド型メモサービスをいろいろ試してみました

その他の便利なもの
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私は何年かEvernoteを使っています。主な用途はテキストメモをPCとスマホで共有することです。ブログ記事や企画書・原稿などの草案を、私はスマホから作成しています。バスの中や外出先、布団の中などで使用できるからです。スマホでテキストの下書きをしてPCで清書するのにEvernoteはうってつけでした。画像とテキストが混在したメモをしたり、ウェブサイトをクリップで保存したりもしますが、大部分はシンプルなテキストの共有目的でした。

しかしながらEvernoteでは不自由し始めたので、近日、様々なクラウド同期可能なメモサービスを渡り歩いています。

Evernoteに不自由し始めたのは、重いから

2018年某月のアップデートからAndroid版のEvernoteが非常に重くなり、テキストを書いているとフリーズすることが増えました。フリーズまでいかなくてもテキストがうまく入力されないことが多々。ひどいときにはスマホごとフリーズして再起動することもあります。そんなときには長々書いた文章は全部消えています。ストレスが強すぎる……!

Evernoteを軽くする方法を調べ、キャッシュをこまめに削除しても、ゴミ箱を空にしても、とにかく重くて仕方がないのです。私のスマホからテキストメモを入力する媒体としては実用に耐えないものになってしまいました。

使ってみたサービスの数々

主な使用目的はテキストメモの共有ですが、様々な目的で長年書いてきた多様な文章の一部を入れたかったので、膨大な容量・項目数となっています。Evernoteのノートブックをエクスポートしたファイルの容量は19.4MB、項目数は約300でした。これを丸ごと扱えて動作が軽いサービスはあるのか……!?

現時点で試したことがあるサービスは以下の通りです。

  • Simplenote
  • OneNote
  • Google Keep
  • Dropbox Paper
  • Notion

そのうち、一瞬で使用をやめてしまったのが「OneNote」「Google Keep」「Dropbox Paper」です。今回の目的に合致しそうなのが「Notion」、用途を限ればかなりいいのが「Simplenote」です。それぞれ簡単な感想を書いていきます。

Simplenote

軽くて、書いたものが消滅しなくて、長文テキストが書き込めるシンプルなUIのものを求めて、まずはSimplenoteを使ってみました。

以前、Evernoteが重くなった直後(2018年)も使おうとしたことがありました。しかしながらデータの同期がどういうわけか上手くいかなくて、すぐに使うのをやめてしまっていました。PCでウェブから作成したノートがAndoroidに反映されないことがあったのです。Andoroidで作成したノートは問題なくウェブに反映されたのですが……。PCとAndoroid、相互にメモを同期したいので、片側通行では意味がありません。

ところが今回(2019年8月)、再び試してみたらきちんと同期がされました。以前できなかったのはなんだったのでしょう……。なんにせよ実用できることになったので、本格的に使おうと大量のテキスト(約300項目)をEvernoteから取り込んでみました。

そうしたところ、また同期されません……。正確には同期はされるんですが、かかる時間が長すぎます。300項目のような大量の文章を扱うには向いていなかったようです。1項目あたりの容量も結構あったので、それも問題だったのでしょう。

しかしながら短期的な小さいメモを扱うには非常に軽く、一瞬で同期されます。随時保存されるので、保存や同期ボタンが無いほどです。ブログ記事のネタメモなど、投稿し終わったら消すようなものはSimplenoteがいいかもしれないと思い、用途を限って使うことにしました。

Simplenoteのここがいい!

  • 動作が非常に軽い(短文の場合)
  • 書式設定がない
  • UIの色数が少なくシンプル
  • 題名がテキストの1行目で、一度に題名と本文をコピペできる
  • 保存ボタンを押さなくても随時保存されている。書いたものが消滅する心配が少ない

文章が長くなってくると、随時保存していることが裏目に出てちょっとカクカクします。特にAndroidからの場合。私のAndroidが古いせいかもしれませんが。

ここはSimplenoteよりEvernoteのほうがいい!

  • 画像や添付ファイルが保存できる
  • ノートブックとしてまとめられる
  • 公式サイトで日本語の情報提供がある
  • 二段階認証に対応

Simplenoteは保存できるのがテキストのみの文字通りシンプルなノートなので、画像などを添付してメモしたい場合には使いづらいです。そこはEvernoteのほうがやりやすいように思います。

Simplenoteはメモをタグでまとめることはできますが、個人的にノートブック式のほうが好みです。ここは完全に好みの問題ですね。

それとSimplenoteは公式ドキュメントは英語で、日本語化はほぼされていません。読めないことはないんですが、ちょっと疲れます。

二段階認証についてはSimplenoteが対応しているのかしていないのか私にはよくわかりませんでした。設定する項目がないような気がするんですが……。PINで保護はできますけどね。

EvernoteからSimplenoteにノートを取り込むには?

Simplenote for Electronというソフトを使うと、Evernoteのノートをエクスポートしたものをインポートできます。

できるんですが、このElectron、なんだか非常に同期が遅いんです……。うまく同期できるときとできないときの差が激しいです。それに苛立って使うのをやめようと思ったくらいです。Evernoteからインポートした直後はきちんと同期されたんですけど、その後は全然同期されませんでした。

「同期がうまくいかないときは再起動するかノートを編集してみて」と書いてあるのですが、それをやっても全然変化が無いんですよね。私の場合はテキスト量が膨大すぎたのが原因なのではないかと思います。

Notion

大量にある大容量のテキスト管理に最も有力だと感じているサービスがNotionです。Androidで使うと少し重いのですが、PCからはサクサク動いて快適です。クローズドなWikiアプリ(ブログ風にも使える)と呼ぶとサービスの性質に近い気がします。

公式サイトは英語ですし、可能性が多すぎて煩雑になっていることは否めないので、わかりやすさは低いです。しかしながら使っていて猛烈に楽しい。私はwiki作りにハマるタイプの人間なので、Notionが面白すぎて時間泥棒で困っています。自分専用のwikiをWebサーバーにインストールしようかと悩んでいたことがあるのですが、Notionに出会って不要になりました。

Notionの解説記事は「Notionレビュー。必要な情報をこれひとつで管理する5つの方法」と「「Notion」ってどう使えばいい? 自分なりの使い方まとめ」がいい感じでした。画像もありますので、使用イメージが湧きやすいかと。

少し使ってみた感想(画像なし)

Evernoteと連携してノートブックをインポートできるのが便利! Evernoteからの乗り換えが手軽にできます。インポートするノートブックは選べるので、特定のノートブックだけのインポートができます。私は初回そのようにしました。

Notionは親ページに子ページをぶら下げるというwikiのような形で使います。親ページをカテゴリ扱いとしてデータベース機能を使用し、子ページを実際のページとして使うのが良い感じです。

データベース機能を使用したページには「View」という子ページを一覧で見る機能があるのですが、「List(リスト)」「Table(スプレッドシート風の表)」「Board(カンバン・タグ主体の見方)」「Calendar(カレンダー)」「Gallery(ギャラリー)」と一覧表示の仕方が選べます。大量のテキストの管理に使いやすいのは「List」「Table」「Board」でした。画像メインのメモはGalleryがいい感じです。ToDoリストや日記などはCalendar表示にしている人もいるようですね。

  • タグごとの一覧で見たいときはBoard
  • 記事名・作成日・更新日・タグなどの表で見たいときはTable

とViewを2つ作ることにしてみたら結構見やすくなりました。Viewに好きな名前をつけてずっと保存しておくことができるのがいい感じ。複数のViewを自由に使うことができるので、普段Tableで見てるけど今はBoardで見たいなんてときにも柔軟に切り替えができます。神。

ワークスペースがいくつでも作れるので、常時表示されるのがイヤで切り替えを挟みたいデータは別のワークスペースに置くのもありかもしれません。ただし課金はワークスペース単位なので、1つのワークスペースでやりくりするほうが良さそうです。

Webクリッパーはうまく動かないことがあるのですが、ブラウザからサイトの中身をコピペするとかなりキレイに再現されます。そこもまた快適……!

バレットジャーナルにも良さそう

Notionはデジタルでバレットジャーナルをやりたいときにもめちゃくちゃ使えそうです。誰か作ってる人いないかな……と思って検索してみたら「Notionでデジタルバレットジャーナルを作ってみた」という記事を見つけました。

私はデジタルメモが極めて苦手でテキスト管理ぐらいしかできないので、バレットジャーナルは紙を貫くつもりですが、Notionで作るのも楽しそうでいいですね。

無料プランのブロック数制限とインポートの関係

Notionは無料プランと有料プランがありますが、無料プランではブロック数1000が上限です。それなのにEvernoteから約300個のテキストを取り込んでみても使用ブロック数が9になっていて「どういうこと……?」と混乱しました。原因は公式サイトを見ていたら書いていました。

How does import affect my block storage limit?
Content created via import doesn't contribute towards your workspace's storage limit. We want to make sure you get started with Notion as smoothly as possible 😉

https://www.notion.so/pricing

「インポートしたものはワークスペースのストレージ制限に影響しないよ!」だそうです。なにそれすごい。インポートしたものをそのまま見る分にはブロック数1000の制限に無関係だそうです。なにそれすごい(2回目)。

その後Googleスプレッドシートからデータを読み込んでみましたが、ブロック数にはほとんど影響ありませんでした。他の媒体からデータを取り込んでもひとまず無料で試用できるので、手軽にお試しできますね。本格的にNotionでデータを作り始めて上限に近づいたら課金のタイミングでしょうか。無料プランで間に合うならそれでもいいかもしれません。私は面白がって遊んでたら2日で1000に到達したので課金しました。

招待機能の注意点

Notionには招待機能があり、招待した人は$5、招待されて登録した人は$10のクレジットを入手することができます。クレジットはNotionの有料サービスを使用するために使えます。この機能には注意点があります。

  1. 招待した人に登録者のユーザー名・メールアドレスが通知される。
  2. 登録した人は招待した人のユーザー名・メールアドレスを見ることができる。

うっかり本名や知られたくないメールアドレスを使っていると大変なことになります。招待リンクを使用して登録する方はご注意ください。

上記の注意点をご承知の上で招待リンクを使用して登録したい方は、どうぞご利用ください。招待リンクを使用した方のユーザー名・メールアドレスを知っても他言しないことをお約束いたします。私のほうのユーザー名とメールアドレスも秘密にしてね!

使っているうちに感じた難点

  • ページを他の親ページ下に移動したとき、プロパティが全消滅することがある
  • 招待機能が匿名でない
  • Androidでは起動・編集が重い
  • ページ内の置換機能がない
  • 複雑なスプレッドシートは作れない

詳しくは書きませんが、この辺がちょっと難点かなぁと思う点でした。Evernoteから完全乗り換えするにも、Androidから使うには結局重い……。しかしそれでもお金を払って使いたいと思うくらい魅力的なサービスです。

スプレッドシートはNotionでPC・スマホ間の共有ができるかと期待したのですが、Googleスプレッドシートのほうがよさそうです。シンプルな表なら作れます。

一瞬使ってやめてしまったサービスたち

OneNote

OneNoteも検討したのですが、上下のスクロール操作で左右にも画面が揺れることがあまりにも苦痛で、一瞬で使用をやめてしまいました。これがピンときてくれる人が少ないように思ったので、動画を撮ってGIFアニメにしてみました。

揺れないでほしい

スマホで上下にスクロールするときに、指が正確に上下に動いていることはそんなにないのではないかと思います。斜めに動いていることも結構あるのではないでしょうか。OneNoteは、どうもその微妙な斜めの動きを拾ってしまうようなのです。動くものが視覚刺激となり苦痛なので、たったこれだけの理由でOneNoteをやめました……。

Google Keep

ChromeとAndroidとGoogle DriveとGoogleスプレッドシートとGoogleドキュメントを仕事でも趣味でも使っているので、Google Keepは良い選択肢のように思えます。

ではなぜ一瞬でやめたのか。それは、ひとえにUIが苦手なことです。カラフルなことと、コルクボードにふせんをたくさん貼ったかのような外見が、「長文のテキストを大量に管理・共有したい」という目的に全く合わないのです。カラフルさに関しては全て白に統一するなどの設定があるのかもしれませんが、根本的にサービスのコンセプトと使用目的が合わないと感じました。

コルクボードにふせんを貼るかのようなデジタルメモを残したいときは最適解の予感がします。私だったら現物のコルクボードに手書きの紙メモを貼りますが……。

Dropbox Paper

Dropbox PaperはSimplenoteの同期の遅さに気が狂いそうになったとき、同期が早い(らしい)ということで興味を持って使ってみようかなと思ったのです。が。

  • 大量のテキストをどうやって読み込めばいいかわからない
  • 1テキストの容量が大きすぎるとPaperで開けない(2MBあると無理でした)

などの理由により、今使いたい目的ではちょっと使いづらそう……と思って保留にしています。活用の道を探したいサービスのような気はします。大量テキストの一元管理という面からは弱すぎるような気がしますが、別の用途では使えるような気が……?

まとめ:目的別にSimplenoteとNotionの使い分けをしてみる

Notionは「全部Notionでできるようにするため」のサービスらしいのですが、Androidからはちょっと重いのが難点です。なので、

  • サクサク書きたいプレーンテキストのメモ:Simplenote
  • 過去に書いた大量のテキスト・表などの管理:Notion

という使い分けをしてみようと思います。サクサク書きたいものはやはりSimplenoteかなあと……。Jota+とクラウドストレージでもいいような気はしますけどね。複数テキストの一元管理がしたいんですよね……。

書いた人:
白崎やよい

発達障害、特に自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群)と診断されています。30代です。肉体の性別に違和感がありFtXなのではと思っています。道具やサービスを使って自分の生活を改善しながら、気になった情報を雑多に発信しています。著書「アスペルガーだからこそ私は私」発売中です。

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