私は冬場、室内で841のハンドウォーマーを使っています。
- 暖房をつけるほどでもないが肌寒いとき
- 暖房をつけても指先が冷えるとき
- 夜、寝る前に布団の中で読書やスマホ・タブレットを使うとき
に重宝しています。最初は綿のものを長さ違いで(通常のもの・MAX2)使っていましたが、このたび絹のMAXを入手しましたので、比較した感想をまとめておくことにしました。
結論から言いますが、コスパ、肌触り、暖かさを総合して判断すると、一番のおすすめは綿で長さはMAXです。(個人の手の大きさなどにより差があります)
今回比較する商品
今回比較するのは、以下の3種の商品です。絹は「上質シルク」ではなく、商品説明に「絹紡紬糸使用」とある値段が安いほうです。
私の手のサイズ
まず根本的に、私の手のサイズについて。手袋のサイズは通常「手囲い」を測定するそうです。日本手袋工業組合のサイトによりますと、
「手囲い」は、“左手の生命線の始点”と、“小指の付け根のシワと手首の付け根のシワを結んだときに手首の付け根のシワのほうから1/3の距離にある点”を通って、ぐるりと手のまわりを一周した長さのことを指します。
日本手袋工業組合「賢い選び方・マナー」
より詳しい測り方はリンク先に画像があります。
このサイトを参考に測ってみた私の手のサイズは、手囲い20cm程度です。自力で正しい位置を測定するのが難しいので、誤差を加味するとそのようなサイズになります。参考画像はこちら。
この画像では正しい位置で測定できていません。より正確には、小指側はもうちょっと下(上から2/3ぐらいの位置。画像では上から1/2あたりになってしまっている)、親指側は生命線の始点なのでもうちょっと上になります。
なのでこの画像で見るよりもう少し長めに考えると手囲い20cm程度かな、と判断しました。
なので私の手のサイズはメンズのSS、レディースのMぐらいですね。
長さ・サイズの比較
体感的に、841の手袋のサイズはレディース表記のようです。
普通の長さ
一番最初に買った、普通の綿ハンドウォーマーの長さがこちら。サイズはMです。私の場合、第二関節まで露出します。使い始めは第二関節まで隠れていましたが、使っているうちに縦に短くなると販売者のサイトでも言われている通り、だんだん短くなって第二関節まで出るようになりました。サイズはぴったりで、きつくもゆるくもありません。
第二関節まで露出するせいなのか、どうもイマイチ暖かくありません。指がスースーします。何も着けないよりは良いのですが、指先に冷えを感じることが多々あります。ですが指の動かしやすさは一番で、タイピングも非常にしやすいです。
1年ぐらい使った状態の写真ですが、毛玉が少ないですね。傷みも特に感じないので、長持ちしそうです。
MAX
3番目に買ったMAXの長さがこういう感じです。普通の長さじゃ短いし、MAX2は長いし、ということでMAXをば。綿はどうにも温まりきらないので、この機会に絹にしました。なお、MAXはLサイズです。
私の手の場合、指先は爪の根元くらいまでの長さです。MAX2の指先をまくっていたときぐらいの長さで、ちょうど良いです。ハンドウォーマーを指の根元まで引っ張るともっと指は出ますが、手のサイズに対しちょっと大きい(手がMなのに対してLサイズ)ので、だんだんずれていきます。
親指や小指が少し隠れすぎてしまうことがありますが、そんなに不自由はしません。タイピングもスマホ操作もしやすく、本も読みやすい長さで、寒いこともなく快適です。
ただし絹のイメージと異なり、ざらざらした質感です。すべすべしたものを想像しているとびっくりするかもしれません。
MAX2
2つめとして買った、綿ハンドウォーマーのMAX2がこちら。MAX2のサイズはMAX同様にLで、私の手にとってはゆったりできています。指先が隠れすぎるので、パソコンのタイピングにしろスマホ操作にしろやりづらく、本もページがめくりにくいです。指先を少し引っ張ってまくり上げるようにして使っていました。だんだん縦に短くなっていくのだろうとはいえ、ちょっと使いづらかったです。
外出用に使えないかと思って選んだ長さだったのですが、北海道の冬の屋外では綿の手袋では寒すぎました。別の手袋のインナーにと思ったのですが、そうして使っても寒かったり窮屈だったり……。化繊毛糸の手袋は私は手荒れするので、綿はどうかと思ったのですが、寒すぎました。
長さ・サイズの比較 まとめ
- 指の動かしやすさ:普通>MAX>MAX2
- 暖かさ:MAX≒MAX2>普通
- フィット感:普通>MAX>MAX2
個人的な感想では、一番バランスがいいのがMAXなのかなと思っています。普通の長さでも暖かく感じる人は普通が一番よさそうです。MAXとMAX2はサイズはLで同じですが、MAX2は指先が長めで余るのでフィット感は低めと感じます。
素材の比較
綿と絹(絹紡紬糸)の2種類を使ったので、その比較をします。
綿
安い! カラフル! ですが、暖かさは案外そうでもないかも、と感じています。というのも数日使っていると、汗をいつの間にか吸い込んでいるのか、着けても全然暖かくならないようになっていくのです。
これは綿の靴下で足先が冷えてたまらなかった頃、汗冷えと突き止めたときに感じていたことに似ています。私の場合、汗で冷えてしまった綿の靴下が、汗を放出しきれず湿った状態になり、冷えを誘発するという状態になっていたようなのです。
綿の手袋も汗を吸ったら放出しきれない状態になるのは充分ありえます。吸湿性はあっても、放湿性はさほど高くないのが綿なのです。手汗が多い方なら頻繁に交換することになるかもしれません。
「替えを複数用意してこまめに洗え」という話だとは思うんですけどね!! 絹のものを買うまでの繋ぎと思っていた部分もあり、そんなにたくさん買いたくありませんでした。
しかし上質シルクのハンドウォーマーを1枚買おうと思ったら、綿のハンドウォーマーが2枚買える(セール時)ので、綿ハンドウォーマーをこまめに洗濯しながら使うのも良いかもしれませんね。手汗の量にもよるでしょうか。
絹(シルク)
絹を使うことにしたのは、絹のスカーフを使っていて暖かさに感動したからです。なのでハンドウォーマーも絹(絹紡紬糸)にしてみましたところ、着けていて「いつまでも暖かくならないな」と感じることが綿と比べると少ないです。絹の放湿性が、汗を吸っても放出して、いつまでも暖かく保ってくれるのだと思います。
ただし、この絹紡紬糸のハンドウォーマーは肌触りがザラザラしていて、それがちょっと惜しい点です。着けていて慣れてきますし、元々不快なザラザラ感でもなかったのですが、好きな手触りでもないので、そこが悩ましいですね。手触りは綿のハンドウォーマーのほうが好きです。(個人の感想です)
絹(絹紡紬糸)ハンドウォーマーの毛玉について
絹(絹紡紬糸)ハンドウォーマーは、販売元サイトによると毛玉ができやすいそうです。見た目が悪くて返品する人までいるとか。そのために見た目が悪くならない「上質シルク」製品も出ています。
なので買った直後、包装から出してすぐの写真と、使い始めて3日後の写真を撮って比較してみました。使い始めて3日にして、早くも毛玉っぽくなっているのがわかりますね。
これから先、本格的に毛玉になっていくのだろうなあと思いつつも、毛玉ができやすい製品なのを知っていて買ったので、その点に不満はありません。自分の部屋でしか使いませんしね……。人目があるところで使う予定の方は要注意です。
シルクが良くて毛玉っぽくなるのがイヤな方は上質シルクがよさそうです。
素材の比較 まとめ
- 値段の安さ:綿>絹
- カラーバリエーションの豊富さ:綿>絹
- 暖かさ:絹>綿
- 見た目とコストのバランス:綿>絹
- 肌触り:綿>絹
こうしてまとめてみると、熱烈な絹ファンというわけでもなければ、綿のほうがいいですね。特に、複数枚買って、こまめに洗濯しながら使う方なら綿のほうがコスパはよいと思われます。
逆に、少ない枚数でやりくりしたければ、絹のほうが暖かさを感じやすいかもしれません(私はこのケースです)。絹のを洗濯して干している間は綿のにしようかなと。
まとめ:一番おすすめの841ハンドウォーマーは綿・MAX
長さ・素材を総合的に見て、個人的な感想では綿・MAXがコスパもよくおすすめです。個人的には、肌触りも絹紡紬糸の絹よりは綿のほうが好きです。
ただし、洗濯の頻度を少なめにしたい方、あまりたくさんの枚数は買えない方などは絹(絹紡紬糸)のほうが暖かく快適に使えるかもしれません。こちらも長さはMAXが個人的におすすめです。手汗が多い方も綿では冷えやすい恐れがあるので、絹のほうが良いかと思います。ザラザラした手触りが苦手な方は注意が必要です。
細かな作業が多く指先の動かしやすさが重要な方は普通の長さが良いかと思います。
上質シルクは予算オーバーなので私は買う予定がありませんが、絹という素材が好きな方は試してみるのもいいと思います!