私はそれなりに音楽好きなのですが、長いことあまり音楽を聴かずに生きていました。
というのも私は聴覚過敏で、音が聞こえている状態は疲労に直結するため、うつ病のころはあまり音楽を聴きたいと思えなかったのです。そしてその10年ぐらいの間に音楽を聴かない習慣がついて最近も聴いていなかったのです。
が、せっかくiPad買ったしと音楽を聴いてみていたら、なかなか快適でした。それに加えて単純作業系の内職をやっているため、作業用BGMを聴きたい気分のときがあるのです。
初めはPCに保存されている手持ちのCDなどを聴いていたのですが、聴き慣れている曲が多いので、思い出が蘇ってきてかえって煩わしい場合も多々ありました。作業用BGMには未知の好みの曲がいいように感じました。(あんまり好みすぎても作業どころじゃなくなるのですが。)
そこで手軽に新しい音楽に出会えそうなサービスとして、Amazon Music UnlimitedとApple Musicを試用してみることにしました。
結論としては試用1週間程度でApple Musicに決めました。
きっかけ
Amazon Music Unlimitedを試してみたきっかけ
Amazon Music Unlimitedの類似機能として、曲数が少ない代わりにプライム会員なら無料で使えるPrime Musicがあります。数年前、プライム会員のお試し中に試用していたのですが、ラジオ機能で新しい「好みの音楽」に手軽に出会えることが魅力でした。
それと買うほどではないけど聴きたいな~と思う曲なども結構簡単に聴けるのがよいですね。CMでちらっと聴いてもうちょっとよく聴きたかった曲とか、昔流行ってたのを思い出して懐かしくなった曲とか。
しかしながらプライム会員は無料試用中に解約してしまったので、利用を続けることができませんでした。Prime Musicを懐かしんでAmazon Music Unlimitedを無料試用してみることにしました。
Apple Musicを試してみたきっかけ
Apple MusicはiPadを買った後に存在を知りました。PCで作ったiTunesの音楽ライブラリをiPadに取り込む方法がわからず、どうしたらいいのか困っていたところに「Apple Musicを使うとiTunesライブラリも共通で使用できる」と見かけて、そうなのだろうかと思い、3ヶ月間も無料だしと試してみることにしました。確かにライブラリが使えました。(他の方法もあるみたいです)
サービスの概要比較
大雑把な内容の比較をします。サービス概要としてはどちらもそんなに変わらないです。当たり前ですが細かい部分には差があります。
Amazon Music Unlimited
- 月額:980円
- 配信曲数:6,500万曲以上
- 使用可能デバイス:Windows、Mac、Android、iOS、iPadOS、Alexa
- 無料試用期間:30日間
Apple Music
- 月額:980円
- 配信曲数:5,000万曲以上
- 使用可能デバイス:Windows、Mac、Android、iOS、iPadOS、その他Apple端末
- 無料試用期間:3カ月間
1週間の試用で感じたそれぞれの良さ
1週間ほどの試用ですが、それぞれの良さを書いてみます。
Amazon Music Unlimitedのほうがよいところ
UIがわかりやすい
Apple Musicと比較して、私にとってはAmazon Music UnlimitedのほうがわかりやすいUIだと感じます。
機能や用語がシンプル
Apple Musicと比較して、あまりゴチャゴチャといろんなものがないので、目的の情報が見つけやすくなっています。
「ラジオ」機能が使いやすい
私が今回使いたかった主な機能「未知の好みの曲を大量に聴きたい」では、Amazon Music Unlimitedのほうが優れているように感じます。「ラジオ」の中に曲のジャンルが膨大にあり、ラテンやらR&Bやらヒーリングやら、ジャンルで大雑把に好きな曲を流すことができます。
良い・悪いの評価もワンタッチですし、ボタンも押しやすくできているので作業中にもポチッとできます。「悪い」を押すと一瞬で再生が止まって次の曲に行くのもGood!
アーティストのフォローが可能
気に入ったアーティストのトップ画面を頻繁に見たいときなど、アーティストをフォローできるのは便利だと感じます。新作やニュースのお知らせを受け取ることもできるらしいです。私はお知らせがきてほしくないのでオフですが、追いかけたいアーティストがいる方には良いのではないでしょうか。
Apple Musicのほうがよいところ
「はじめての(アーティスト名)」という公式プレイリスト
未知の曲に出会ったとき、Amazon Music Unlimitedでは何か適当なアルバムを自力で探して聴くことになりますが、Apple Musicでは公式で「はじめての(アーティスト名)」というプレイリストがあります。人気曲が多数入っており、文字通り最初に聴くプレイリストとして最適。新しいアーティストに出会ったときに聴き始めやすいのが魅力です。
ただAmazon Music Unlimitedでも類似の機能はあったような気がします。私にとってはApple Musicのほうがこの機能が見つけやすかったというだけで……。
ステーション機能はAmazon Music Unlimitedのラジオよりもしかしたら良い?
用語がわかりづらくていちいちググることになるのがApple Musicの難点なのですが、そうして調べてみた結果、ステーション機能は好きな曲やアーティストがある程度決まっている人にはよさそうです。
特定のアーティストの画面で「ステーションを作成する」という機能を使うと、そのアーティストの曲を含む似たテイストの曲を集めて流してくれるようになります。他のアーティストの曲も流れるので、「この曲・アーティストと似ている曲をたくさん聴きたい」という目的には合致しているように感じます。
これはAmazon Music Unlimitedのラジオをちょっと煩雑にしたような機能であり、ジャンルごと分類ではなく「このアーティスト(やアルバムや曲)に似てるやつ!」という設定をして開始する必要がありますし、精度の差は正直よくわからないのですが……。
曲のジャンルではなく気分で聴きたいならApple Music?
「見つける」の「アクテビティ&ムード」で気分や活動内容に合わせた曲が流れます。「ダンス」だったらダンスミュージックがいろいろ、「スリープ」だったらリラクゼーションミュージックがいろいろ、という感じですね。
Amazon Music Unlimitedのラジオはどちらかというと曲ジャンルでの分類であり、その上ジャンルわけがかなり多様なので、「曲のジャンルはよくわからんけどこういう気分に合うやつ」という指定がしたいときはApple Musicのほうが手軽かもしれません。
ラジオ番組が聴ける
Amazon Music Unlimitedにも「ラジオ番組」はあったような気がしますが、Apple Musicの「ラジオ」機能は本当にそのままラジオです。何時から何時までという区切りで様々なラジオ番組が流れています。流された曲はもちろん評価をつけることができます。
外国語のものが多いのですが、外国語のラジオを手軽に聴きたい人には良いですね。英語の勉強をしたくてネイティブのラジオを流したいとか……?
豊富なジャンル分け
Apple Musicでも音楽ジャンルごとにいろいろ聴ける機能があるのですが、Amazon Music Unlimitedと比べてジャンルがかなり細分化されており、そんなに細かく分けられてもよくわからんと感じます。が、好きな曲のジャンルがかなり限定されている方には利点とも言えると思いますので、一長一短でしょうか。
ちなみに私は好きなジャンルがはっきりとしておらずいろんなジャンルの曲を聴くのですが(ケルト、ラテン、演歌、ニューエイジ、ポップス、ロック、R&B、洋楽などなど)、ワールドミュージックが結構好きなので、ワールドを開くとたくさんのジャンルがあることは素直に嬉しいです。
結論:好き好き
Amazon Music UnlimitedとApple Musicには正直に言ってそれほどの差がないので、使ってみて好みのユーザーインタフェースだったほうを使えばいいのではないかと思います。試用期間の間にどちらが良いかの結論は出ると思います。
強いて言えばAlexaを使っている方はAmazon Music Unlimited、Apple製品を使っている方はApple Musicが良いらしいですが、Apple愛用者でもAmazon Music Unlimitedを使う方もいますので本当に好き好きです。
私はApple端末はiPad無印しか持っていませんので、どちらを使っても良かったのでしょうが、独特の用語やユーザーインタフェースに慣れてくるとApple Musicが使いやすかったのでそちらにしました。機能や用語に慣れるまではAmazon Music Unlimitedのほうが良いと思っていました。
ぜひ両方試してみてくださいね!