「典型的な自閉スペクトラム症」とトランスジェンダーの関係

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自閉スペクトラム症
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ぼくは過去に自閉スペクトラム症と診断されたとき、「典型的な例だ」と医師に言われました。

そして別の人からは「女性の場合、典型的な例は珍しい」とも言われました。

当時はうつ病の状態が悪く、性別不合のことを考える余裕がなかったため、「そうなんだ」と流してしまったことだったんですが……。

もしかしてこれ、性自認と関係がある話では?

女性のアスペルガー症候群(自閉スペクトラム症)は典型例になりにくいらしい?

以前どこかのブログで見かけたのですが、女性のアスペルガー症候群(自閉スペクトラム症)は典型例になりにくいらしいです。

その理由が「女性は女性文化に馴染もうとして協調性を身に着けるから」というもの。

性自認が女性だとそうなるのかもしれません。

ですがぼくはトランスジェンダーであり、女性を同性だと感じたことが生まれてこの方一度もありません。女性文化に馴染もうなんて意識も当然ありませんでした。異性の園だなと感じるばかりでした。

だから典型的な例になったのではないか、と思うんですよ。

当時は「教科書に載ってるようなタイプ」と言われました。

白崎
白崎

今は様々なコミュニケーション技術を身に着けたから、そうでもないはず……。

うつ病が治るまで性別の違和感は取り合ってもらえなかった

自閉スペクトラム症だと診断された当時、ぼくはうつ病が重く、まともな社会生活を送れていませんでした。

うつ病の間も体への嫌悪感や自分が女性でないという感覚には悩まされていたんですが、「うつ病の症状かもしれないから、治るまで性別不合の可能性は考慮できない」といろいろな医療機関の人(精神科医、臨床心理士など複数)に言われていました。

地元にジェンダークリニックが無かったというのもあるんですけれども。

ですがうつ病が治って、社会生活を積極的に送れるようになってから、体への嫌悪感はよりいっそう強くなりました。うつの間はそこまで辛くなかった女性扱いされる苦痛も、耐えがたいものになりました。

「うつ病が治ってもこれなら、いよいよジェンダークリニックに通う案件だな」とは自分でも思えたのでよかったです。問題なのは地元にジェンダークリニックがなかったことでしたが、コロナ禍になったのをきっかけに、遠方へも思い切って通うことができました。

うつ病が治せてよかったです……。

まとめ

  • 女性として社会生活を送っていた当時、典型的な自閉スペクトラム症だと言われた
  • 女性は典型的な例になりにくいらしく、性自認の影響で典型的な例になったと思われる
  • 当時はトランスジェンダーだと意識する余裕がなかったので流してしまっていた

そういえばそんなことあったなあ、と今頃になって気付きましたね……。

発達障害の方にはセクシャルマイノリティが多いと聞くのですが、トランスジェンダーの方も多いんでしょうか。気になりますね。

自閉スペクトラム症
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書いた人:
白崎矢宵(やよい)

発達障害、特に自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群)と診断されています。性別不合(トランスジェンダー・FtM)でもあります。道具やサービスを使って自分の生活を改善しながら、気になった情報を雑多に発信しています。著書「アスペルガーだからこそ私は私」発売中です。

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母から見た生育歴、母と私のすれ違いを解消した記録もあります。自閉スペクトラム症の子と定型発達の親のすれ違いが両方の視点から読める本です。

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