雑誌「きらり。」をNo.1~9まで買って読みました。

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書籍紹介
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地元の発達障害関連の集まりで話題になっていたので、No.5を少し読んでみたところ非常に面白いと感じました。これは買いだと思ったところ母と意見が一致したので、折半して全号買いました。(No.2は廃刊だそうで入手できませんでした。残念)

「発達障がい専門誌」とありますが、発達障害だけでないさまざまな障害のことをVol.1~4では取り上げています。私も普段は発達障害の話題が多いので、他の障害についても知る機会になったのは大きかったです。

Vol.8ではペアレントトレーニングを簡易的に学ぶコーナーもありました。発達障害では親子間の問題が起きやすいので、親御さんの意識改革のためにも良い雑誌だと思います。

この記事では「きらり。」全体を通じる魅力について書きたいと思います。

雑誌であること

「きらり。」は雑誌であり、手軽に読めるという点が一番大きいかと思います。

そのほかにも、雑誌なので複数の人たちのエッセイが読めるという部分も大きなメリットです。対談やイラストつきのエッセイもあり、非常に読みやすい雑誌です。単行本には真似できない部分でしょう。

「きらり人」「未来のきらり人」コーナー

「きらり人」「未来のきらり人」というコーナーで障害に関わる人で活躍している人や、今後活躍していきそうな人を取り上げているのも大きな魅力です。障害があっても輝いている人たちの実例を知ることは希望に繋がります。

No.1で取り上げられていた気管切開をした歌手のことは、そんなことが可能なんだと目から鱗でした。「生きてさえいればなんとかなる」という前向きなエネルギーは本当に素晴らしかったです。

発達障害を学ぶコーナー

No.5からは発達障害を学ぶコーナーが連載されています。こちらもわかりやすく読みやすい内容です。

子どもの当事者、成人当事者の両方の視点に立った書き方をされているのが特徴的です。世の本はどちらかに偏りがちなので、「きらり。」ならではと言えるでしょう。

父親の子育てエッセイ

親子問題でなぜか蚊帳の外になりがちな「父親」。その父親がエッセイを連載しているのはとても意義深いことだと思います。発達障害に限らず、父親の立場で情報を集めてもなかなか見つからないものだそうです。親子といえばだいたい母親ですよね。私の著書も母親との共著ですしね……。

発達障害当事者エッセイ

編集長や他の発達障害当事者がエッセイを掲載しています。これがまた共感を持って読めるものが多く、わかるなぁ、私も同じだなぁとたびたび思いました。

病歴が長かったことや誤診されていたこと、誤診されていた間に思っていたこと、会社勤めが難しいが自分なりに働く道を探していること、学生時代のしんどい思いの数々など、他人事とは思えない文章が多数掲載されています。

同時に複数の人のことを知れるのは雑誌ならではですね。

当事者ならではの生活の知恵を学びとることもできます。編集長の朝倉さんが「過集中のあとにどっと疲れが出たとき、タイミングよく休むととてもいい休息ができる」と「しかばねTime」と名付けていることを知ったときには、活用したいアイディアだと強く思いました。

雑誌全体を流れる「あなたはあなたらしく」というテーマ

「きらり。」は「あなたらしく生きましょう」というテーマを貫いています。編集長の持論なのだと思います。編集長のエッセイにも「あなたはあなたらしく。わたしはわたしらしく。」と書かれていました。

雑誌にはさまざまな人が寄稿していますが、その人たちも皆それぞれが「自分らしく」を貫いていて、とても好感がもてます。

少数派で、理解されづらい発達障害。「あなたらしく生きてくれれば、それだけでいい」と信念を持って語る人たちがいることは心強いですね。

「きらり。」購入場所

「きらり。」はみのりの森のBASEなどで購入できます。BASEでは定期購読を申し込むことができ、送料が少しお得になります。私はBASEで購入しました。

1冊だけ買ってみるも、全部買ってみるもよし。興味のある特集がある号から読んでみてはいかがでしょうか。

書籍紹介
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書いた人:
白崎矢宵(やよい)

発達障害、特に自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群)と診断されています。性別不合(トランスジェンダー・FtM)でもあります。道具やサービスを使って自分の生活を改善しながら、気になった情報を雑多に発信しています。著書「アスペルガーだからこそ私は私」発売中です。

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母との共著の本「アスペルガーだからこそ私は私―発達障害の娘と定型発達の母の気づきの日々」生活書院様より発売中です。
以前書いていたブログ「他者と私とアスペルガー症候群」の記事を抜粋し読みやすく書き改めたもので、6年近い自己分析の集大成です。
母から見た生育歴、母と私のすれ違いを解消した記録もあります。自閉スペクトラム症の子と定型発達の親のすれ違いが両方の視点から読める本です。

私は私にだけなれる
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