私は「占いは物事の受け止め方を変えるためのツール」だと思っています。リフレーミングを手伝ってくれるものと言いましょうか。
占いというと「たいしたことでないのに大げさに悪く言って、役に立たない高額品を売りつける」というイメージの人がいませんか? 私は結構そのイメージです。(笑)
つまり私は占いはそんなに信じていないのですが、ツールとして使えると思っているのです。
そして私がいくつか占いの本を読んだりしてみた中で、結構気に入っている本のひとつがこちら。中森じゅあんさんの算命学の本です。
この本は、旧ブログをやっているときに読者さんが教えてくださった本です。その方は障害を受け入れられずに悩んでいらっしゃいましたが、「障害が無かったとしたらこの本の占い結果のような人間で、障害が占い結果に影響をして本来の姿でいられなくなっている」という解釈をされていました。
無理してポジティブ思考になる必要は全くないのですが、「ネガティブ思考でいることが苦しい」「別の視点で物事を見たい」という人にとっては、自分以外の人の考えが簡単に知れる「占い」は結構面白いツールです。
この本の良いところ
この本は、読者を脅したり怯えさせるようなメッセージがほとんどなく、全体的にポジティブで優しいメッセージで書かれています。
実はそれは、占いの本には珍しい特徴です。占いの本には大抵ちょっと怖い表現が混ざっているもので、不安感や恐怖心を刺激して「私の占いに従いなさい!」という雰囲気を出してくるものが多いです。
ですが、この本はそういう部分はほとんどなく、今の自分をポジティブに受け止めるためのメッセージとして読むことができます。広くおすすめしやすい本です。
算命学の簡単な説明
算命学では「人体星座表」というものを作り、それを元に結果を見ていきます。人体星座表は巻末の表を使って簡単に導き出すことができます。
最初に導き出すのは人の宿命である「主精」です。主精は10種類あります。
算命学は五行思想と陰陽思想を取り入れており、木、火、土、金、水の5つにそれぞれ陰と陽があるとし、計10種類の主精を定義しています。
必要なものは生年月日だけなので、自分以外の誰かの結果を勝手に見ることもできてしまいます。気になる人との相性占いなどもやろうと思えばできます。(相性について解説しているページがあります)
そして、そのどれにも恐ろしいメッセージはほとんどありません。解釈次第ではありますが……。
ちなみに私の主精は
私の主精は「陽」。五行の「火」、陰陽の「陽」で、太陽の陽です。解説によると「明るく暖かい太陽のような人」とあります。人に与えることが使命で、趣味が広く、人生を楽しもうとするエネルギーがあるんだそうです。
人に何か与えられているのかはわかりませんが、割と当たっている気がしますし、悪い気はしない結果だと感じます。
算命学を参考に、考え方を変えてみよう
思考を変えるためのツールが占いでも良いと思える方には、中森じゅあんさんの算命学の本はおすすめです。自分には見つけられなかった長所が見つけられるかもしれませんよ。
苦手な人の良さを見つけ出すためにも使えます。誕生日がわかるならという制限つきですが……!
余談・私の主精と占星術を絡めてみると
ここからは余談となりますが、個人的に気に入っている話があるのでご紹介します。私の主精と、占星術の私の星座を比べると面白いのです。
占星術にもエレメントという火・地・風・水の分類があります。東洋で言う五行思想のようなものです。西洋では四大元素と言います。
私の星座は射手座です(12星座の場合)。射手座のエレメントは火です。つまり算命学でも占星術でも私は「火」の要素を持っているのです。
算命学の主精がわかる方は、占星術のサイトでもエレメントを見てみてほしいのですが、おそらくほとんどの人は一致しないのではないでしょうか。
私の家族の場合、以下のような感じで、一致しているのは母だけです。(土=地=大地)
- 父:主精「雨」(水)、占星術で牡牛座(地)
- 母:主精「山」(土)、占星術で乙女座(地)
- 叔母:主精「山」(土)、占星術で蠍座(水)
私の場合も、たまたま算命学と占星術が被っていただけだと思います。六星占術(細木数子)だと金星人ですし。
と言いながら、ネット上で生年月日と血液型を入れる「パワースポット属性占い」というものをやってみたら「火」と出たのですが、占星術や算命学と似たような計算をしているんでしょう……。
こういう気に入るエピソードができた本です。ポジティブなメッセージがたくさんありますので、自分の良さを客観的に認識したい人におすすめです!