知人の読書感想で気になった「ズボラPDCA」、電子書籍で購入して空き時間にちょっとずつ読んでいて、やっと読み終えました!
友人に話しているような軽く読みやすい口語体の文章で、1節1節が短いので、読書が苦手な人でもすいすい読んでいけると思います。
- ズボラ
- ビビリ
- ガラスのメンタル
そんな「弱点だらけ!?」の筆者が弱点を上手く使って作り上げた成功ノウハウを公開する本です。
目から鱗! 感銘を受けた点
この本で目から鱗が落ちたポイントは複数ありますが、まずはなんといっても「勝てることで勝負する」という発想です。「好きなこと」ではなく「勝てること」なのが重要!
これはとても強い実感を伴ってスッと入ってきました。「好きなこと」「やりたいこと」は必ずしも「得意なこと」ではないですし、「続けられること」とも限らないなぁと常々思っていました。
なので「勝てること」を探せばいい……。これは発達障害者なら意識しておきたいポイントですね。凸凹が激しい人たちだからこそ、人より優れた点があるはず。そこを上手く活かして勝負したいですね!
そのほかには、「やる気が続かないから」「飽きっぽいから」と
- 長期計画は立てない
- 練習に時間をかけすぎない
という方針にしているのも素晴らしいです。
というのも「ひとつのことを諦めず長く続けて成功する」という論調の成功理論をよく見かける気がしていまして。
「短期計画で速攻戦術で勝ちに行く! そのために綿密な計画を練る!」と考えるとものすごくモチベーションを保ちやすい気がしますね。私は短期決戦は苦手で、ゆっくり時間をかけてやっていくほうが性に合いますが……。
また私にはなかった考え方では、
- 成功した物事の再現性を高める
- 自動化する(人にもできる状態にする)
というのも新鮮でした。私は一度成功するとだいたい続けてできるようになるので、わざわざ「再現性を高めよう!」と考えたことがなかったのです。
それに私は人に仕事を任せるのが苦手。それは「自分ができるからいいや」で留めているからなんでしょうね。今後はできるようになっておきたいスキルです。
心強い! 自分もやってる共通点
私も細々と個人事業をやっているわけですが、「これは自分もやっているぞ!」と心強く思った部分がいくつかありました。
- 言語化する
- 小さく始める
- 客を作ってから商売を始める
言語化については、私は「なぜこの出来事が起こったのか?」と考えるのが好きで、とにかくいろんなことについて考える習慣がついているので、そのおかげかもしれません。言葉にしづらいことを言葉にする能力は友人知人の間では高く評価していただいています。
この能力を仕事のマニュアル化にも使えればいいんでしょうね。今後、誰かに頼みたい仕事ができてきたら挑戦しましょう……。
また私は個人事業で新しい事業を小さく始めたんですけど、それも「店を持つ前に固定客を作って、来てくれそうな人ができてから店舗を持ちたい」という発想からです。
それに加えてもう一つ、私は労働能力の低さ(疲労しやすく日数働けない)を自覚しているので、少ない日数から慣らしていきたいという理由があります。それを思うと突然店舗を持っても週1日営業のような感じで物件を眠らせることになってしまうんですね。あまりにもったいないですよね。
私は「これならできる」と思えるぐらい敷居が低くないとスタートできない小心者で心配性な人間なので、スモールステップが板についております。失敗はそんなに怖くないのですが、ちょっとずつ石橋を叩きながら渡りたいんですよね。
まとめ
ズボラPDCAで良いなと思った点はこれらです。
- 「好きなこと」ではなく「勝てること」を見つけて活かす
- 再現性を高めて言語化すれば人に仕事が任せられる
- 小さく始めたほうが失敗しづらい
私はあまり「PDCAを回そう!」とは思っていないのですが、それでも本書の考え方は非常に参考になりました。読みやすくて気軽に読める本なので、後々何度か読み返しながら個人事業に活かしていきたいです。