8日、9日と札幌に1泊2日していました。狸小路商店街の付近のホテルに泊まって便利さに感動。
アーケードのある商店街って素晴らしいですね……!!
○条△丁目の歩き方を習得して「便利では?」って思ったりしているうちに、札幌がとても「住みたい町」になりました。
が、性別違和的には札幌に住むメリットは全くありません。というのも身体的な治療(治療って言うのは違和感ありますが。手術やホルモン)をするには札幌医科大学のGIDクリニックの抽選に申し込んで当選待ちだからです。
諦めれば楽になれる
性別違和うんぬんは、諦めれば楽になれるんだろうな、と思いました。札幌に1泊2日して外食もするとなると2万円ぐらいはかかります。毎月それだけの額を乏しい収入から捻出するのはなかなか大変です。もっと稼ぎたい。
外食しなければいくらかマシだけど、せっかくだから美味しいもの食べたい……。
でも今回、「結局札幌医科大学の抽選待ち」と改めて認識したときに、私の心には変化が生まれました。
もう抽選が当たるのを待つことはできない。
そもそもが20歳のときに着物を着ようとして胸を潰して、胸の無い自分が本当の自分だと切実に感じたときが始まり。それ以前も小学生のころから声変わりがしたくて、低い声を出したくてたまらなかったのです。
やっと堂々と人に言えるようになったのは35歳のころ。今、私は36歳です。胸を切除したいと真剣に思ってから16年も経ちました。
もう待てないんだ。だからわざわざ遠方の病院まで行き始めたんですよ。
そこでも結局抽選という現実を突きつけられて、「じゃあ、もっと別の病院しかない」と思いました。
ホルモンだけでも打ちたい
昨日の受診まで、ホルモン治療すら悩んでいました。ちなみに前回の受診日のあとの心境の変化はこんな感じでした。
今回は「どうあがいても抽選」という現実のおかげで、「ホルモンはどうしても打ちたい」という気持ちがはっきりと強まりました。
男性ホルモンを打って、女性骨格をカバーできるような筋トレを頑張り、声変わりしたらボイストレーニングに通い、合唱団にも入りたい。そう思うと人生に希望が湧いてきます。
まぁ着たいのはレディース服なんですけど、男性ホルモン打ってオス化してから「ヒゲ剃りあとのカバーが大変なのよねえ」とか言いながらメイク頑張って女装したいです。自分で言ってて、とても奇妙な内容だと思います。なんでそんなややこしいことしたいんだろうな……。今は「普通の女」になってしまうのがイヤで女装できなくなってしまったんですよね。スカート履きたい。
病院受診の意義は、案外こういうところにあるのではないかと思います。自分の気持ちがはっきりとするという。
今後の希望
今後の希望は、ホルモン治療を開始することです。健康状態が不安なので、地元で打ちたい。地元の病院宛に紹介状を書いてもらうとかできないのかなーと気になっています。今のクリニックでホルモン治療は開始できないのか、次回相談してきます。
もし現在札幌で通っている病院では何一つ進展しないなら、行くのをやめて、他の病院にします。他の病院って言ってもどうしたらいいのかわからないですが。関東まで出向くのは大変だしなあ……。
次回はさっぽろじぶんカフェにもお邪魔したいと思っています。
余談・今回の札幌行き
今回の札幌行きではテレビ塔に入ってみました。展望台は昇らなかったけど……。
雪印パーラーに昭和天皇・皇后両陛下のために作ったというバニラアイス「スノーロイヤル」があったので食べてみました。観光客感ありますね。
めちゃくちゃ柔らかくてクリーミーで濃厚な味わいのバニラアイスなんですが、どうも乳脂肪分が非常に多いようです。アイスクリームは乳脂肪分8%から標榜できるようですが、その倍近い。
確かに美味しかった……。たまご不使用なのもアレルギーの人にはポイント高いかもしれませんね。私はたまごは平気ですが。
ちなみに札幌へは高速バスで行き来していますが、乗車時間は長いけれど、シートは1列ずつですしカーテンが閉められて非常に快適です。北海道バスのニュースター号は精神障害者も割引してくれて財布にも優しいですよ! 乗車時間は長いですけどね!
約6時間の高速バス+1泊で約1万円。約4時間のJRで約2万円。これは高速バスで決まりでしょう……。1泊して休めるようにすると、帰って来て翌日から仕事ができることもわかりました。日帰りだと帰宅後は数日使い物にならないですが……。
まぁいくら快適でも札幌に通うのはやはり大変。経済的負担が一番大きいです。その金があったら何回ホルモン打てるの?
通い続けるかどうかは次回決めます。