障害がある、ひきこもっているなどで在宅ワークを検討した方やチャレンジした方は少なくないと思います。私もその一人です。
在宅ワーク、特にクラウドソーシングや内職でよく聞くのが「仕事をしすぎて疲れ果ててしまった」という話です。私自身も一度それを理由にクラウドソーシングで働くことを断念しました。長く続けるためには、仕事とプライベートをしっかりと分けることが必要です。
ではどうやって分けたらいいのでしょうか。仕事用の部屋や仕事用のPCを用意できる人ならたやすく分けられるでしょうが、そう簡単にできることではありません。
今回は私が仕事とプライベートを分けるためにやっている工夫を書きました。
メールアドレスを分ける
プライベートなメールと仕事のメールが混ざってゴチャゴチャになっていませんか? ラベルをつけたりエイリアスを作ったりして解決している人もいると思いますが、私はメールアドレスを完全に別にしています。そうすることで、以下のような効果があります。
- プライベートに専念したいときに仕事のメールを見なくて済む
- 仕事をしたい気分のときにプライベートなメールを見なくて済む
私は仕事時間には仕事だけをしたいので、プライベートなメールを見ると非常に抵抗感が強く、大急ぎで閉じてしまいます。逆にプライベートな気分のときは仕事のメールを閉じてしまいます。私にとっては苦痛を避けるために必要なことだったのです。
また私は仕事のメールはスマートフォンに登録せず、通知が来ないようにしています。仕事で使うメッセージアプリも同様です。
デメリットは確認し忘れが起きることです。ですが後述するように仕事時間を決めて、その時間内には必ず確認をするようにすれば、何日も放置してしまうことは避けられます。
ブラウザのアカウントを分ける
私はブラウザのアカウントも仕事用とプライベート用に分けています。仕事中にブラウザを使うのですが、プライベートなブックマークは見たくないのです。
デメリットは、スマホで読んでいて「仕事に使えるからあとで読もう」とブックマークしたものはプライベートなブックマークに入るので、結局両方起動することですね……。それでもアカウントを分けているほうが圧倒的に仕事に集中しやすいです。
ちなみに私が使っているブラウザはChrome、メールアドレスはGmailなので、切り替えが非常にやりやすくて助かっています。
就業時間を決める
主にオーバーワークを防ぐためなのですが、私は自分が働いてもいい時間を決めています。最近は仕事としてやりたいことが増えすぎ、決めた時間内に終わらないのですが、目安として就業開始時刻から終了時刻までは仕事だけをするようにしています。
ちなみに私の時間設定は10時~12時、13時~15時です。12時~13時は昼休みで、その間に昼食や仮眠をとります。この時間帯で働くようになってから約2ヶ月。かなり慣れてきました。最近は実質的にもっと働いているのですが、規定の時間はまだ変えていません。
仕事の開始前、終了時はアラームが鳴るように設定しています(9:55、12:00、12:55、14:50、15:00)。14:50のアラームは、終業前にメールをチェックしておくためのアラームです。終了後はすみやかにストレッチと仮眠をすると決めています。
私はやっていないが使えそうなアイディア
私は上記3つのアイディアだけで仕事に集中できていますが、これだけでは集中できない人のためにもう少しアイディアがあります。
パソコンのアカウントを分ける
デスクトップにあるプライベートなソフトのアイコンが気になってしまう方や、スタートメニュー(Windowsの場合)がプライベートな内容だと仕事しづらい方は、OSのアカウントを丸ごと分けるという手があります。
仕事用のアカウントはデスクトップのアイコンを仕事で使うソフトだけに整理し、デスクトップ背景も仕事を意識したものにすると、気分がかなり違ってくると思います。仕事用のメールは仕事用のOSアカウントでないと見られなくするのも手ですね。
プライベート用の携帯やスマートフォンなどを箱にしまう
職場でプライベートなものをロッカーにしまっておくイメージです。プライベートな連絡が多く入るものは箱にしまってしまい、集中できる環境を作るというのもいいかもしれません。
プライベートな携帯に仕事の電話も来る場合は、着信音で気づけるようにしておき、携帯自体は目につきにくいように布をかぶせたり、机の引き出しに入れたりすると、集中しやすさが変わってくるのではないかと思います。
まとめ:在宅ワーク継続の鍵はプライベートと仕事の切り分け
仕事の時間を確保することで仕事が進み、納期に間に合うのは言わずもがなですね。ですが、特に発達障害者に重要なのは「仕事しすぎの防止」だと感じています。プライベートな時間を確保することで仕事のしすぎを防ぎ、長く続けて働いていけるようにしたいものです。