現金の不透明性がキャッシュレス生活で解消!発達障害者の金銭管理

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私は衝動のコントロールが苦手な発達障害者で、その上、ストレスが強くなると大量の買い物をしたくなる性質があります。

そのため、以前クレジットカードを持っていた頃は使い込んでしまって返済に苦労したことがあります。2度目の使い込みのあとは、返済し終わってすぐに解約しました。

それ以来クレジットカードは持たずに暮らしていますが、ネット上の決済にはやはりクレジットカードかデビットカードがほぼ必須です。

それに加えて、私は脳が疲労しやすく、買い物のときに現金で支払おうとして脳に強い負担がかかっていると感じやすいので、消費増税の前にキャッシュレス生活に移行していました。

現金の問題点は不明瞭さ

現金の問題点。それは何よりも「財布の残高が不明瞭」であることです。

現金主義の人は考えてみてほしいのですが、

  • 今、財布の中に何円入っているか」現金を数えずに言うことができますか?
  • 現金を数えて残高を確かめるのに何分かかりますか?

私の財布には現金も入っていますが、私は1,000円札の枚数も正確に把握していません。小銭に至っては数えることを放棄しています。つまり、財布に正確に何円入っているか、私はわかっていません。

発達障害者が金銭管理が苦手なのは、もしかしたらこういう現金の不明瞭さが影響しているのかもしれません。

ところで現金の残高の変動はチェックしていますか?

私は忘れないうちにマネーフォワードに記録することにしていますが、これが正確である自信がありません。というかそもそも残高がはっきりしていないので、正確な記録をつけたところで、正確な残高は不明なままです。

白崎
白崎

現金は不透明で不明瞭。

それに対し、デビットカードは明瞭

銀行口座の残高は、スマホで残高確認アプリにログインすれば数秒で正確に判明します。デビットカードで支払えば自動で正確な記録がつきます。

手持ちのお金の不明瞭さから逃れる方法、それが私の場合デビットカードでした。

デビットカードを愛用し始め、もう3年近くになります。現金を扱う煩雑さからは病院以外では逃れられています。

消費増税に伴うキャッシュレス決済普及により、現金を持たなくても決済できるお店も増えました。

現金感覚で使えて、現金より明瞭! デビットカード最強説

衝動買いを防ぐには、銀行口座の残高以上の買い物はできないデビットカードが最も適しています。

ただし! 残高が潤沢にあっては衝動買いの抑止力にはなりえません。

そこで私が実践していたのが、サブバンクである楽天銀行を買い物用の口座として、楽天デビットカードで支払うことです。

私のメインバンクはゆうちょ銀行のため、楽天銀行へは残高の移動がスマホから簡単にできます。ただ半日~数日のタイムラグがあります。このタイムラグは通常は「不便なポイント」なのだと思いますが、私の場合は「衝動買いの抑止力」として使用しているため、タイムラグが好都合なのです。

また楽天銀行デビットカードの良さは付与ポイントの多さ。なんと100円で1ポイントつきます(VisaもJCBも)。これが「できれば楽天銀行デビットカードで支払いたい……」という気持ちにさせてくれるのです。

白崎
白崎

できれば楽天銀行デビットカードで支払いたい……。残高が足りない……。よし、残高をゆうちょから移動して、振り込まれてから買おう

このワンクッションで衝動買いがかなり抑止されます。

  • 残高の移動が面倒になってやめる
  • 振り込まれるまで待機している間にクールダウンしてやめる
  • そもそもゆうちょ銀行の残高が危なかったのでやめる
  • 次の収入日までにある支払い予定を思い出してやめる

などなど。私にとってベストな金銭管理の方法だと感じて数年実用していました。現在はau PAYのオトクさに気づいて乗り換えを検討しており、楽天銀行はサブの決済方法にしようと思っています。

au PAYについて詳しくはこちら。

プリペイドはなぜ使いたくないか

「残高以上には使えないキャッシュレス決済方法」として、プリペイドカードやプリペイド式のキャッシュレス決済アプリもありますね。ですが私はプリペイドが苦手で避けています。

私の楽天銀行の使い方はほぼプリペイドなので、出金可能なプリペイドサービスと大差ありません。でも私は他のプリペイドサービスが使いたくないのです。

なぜかというと、残高があちこちに分散するからです。ただでさえ交通系ICカードとデビットカードと現金という3種類の『所持金』があります。これ以上に増えると、絶対に管理しきれません。

楽天銀行の弱さは急な入金ができないこと

デビットカードを使っていると残高不足に困ることがあります。私は楽天銀行のハッピープログラムのランクが一番低い状態なので、ATMからの入金に手数料がかかります。

対策としてサブの支払方法を用意することも考えたのですが……。上のほうにある通り、残高が分散すると不便で使いこなせません。

対策として、今は楽天銀行の残高を10万以上にすることを考えています。ちょうどたくさん貯金を作りたいので、この機会に頑張って10万貯めてみようかと。残高を10万以上にすることで、ATMの利用手数料が1回無料他行振込も1回無料になります。

楽天銀行から急な引き出しをしたいときは他行振込で、急な入金をしたいときはATM入金で、と使えば悪くない使い心地になるような気がします。

auじぶん銀行という選択肢

類似のネットバンク、auじぶん銀行では残高を10万以上にするとATMは使い放題になります。auじぶん銀行でもバーチャルデビットカードが発行できるようになりましたし、ATMに行くのが苦でない方ゆうちょ銀行の口座がない方楽天銀行より使いやすいかもしれません。

私はATMまで行くのがめんどくさいので敬遠していましたが、定額自動入金の額を1ヶ月の買い物に使っていい予算限度とすれば使いやすいのではと考え、移行検討中です。

障害特性は人それぞれ違う

ここまで書いたように、私は現金を不明瞭だと感じ、デビットカードを明瞭と感じ、金銭管理がしやすくなりました。

ですが、「バーチャルなお金は使った感覚がない。現金でないと金銭管理がうまくいかない」と言う人も多数見かけます。この辺りは本当に人それぞれの差です。

とはいえ“バーチャルなお金”をクレジットカードを指して言う例が多かったので、デビットカードではまた違うのではないかと思いますが、そればかりは本人に試してもらわないとわかりませんね。

まとめ

  • 現金は不明瞭。透明性が低い。
  • デビットカードは現金感覚で使えて明瞭。
  • 楽天銀行デビットカードとゆうちょ銀行の合わせ技が自分には合っていた。
  • auじぶん銀行とATMの活用も便利そう。

今後はau PAYに乗り換え予定です。

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書いた人:
白崎矢宵(やよい)

発達障害、特に自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群)と診断されています。性別不合(トランスジェンダー・FtM)でもあります。道具やサービスを使って自分の生活を改善しながら、気になった情報を雑多に発信しています。著書「アスペルガーだからこそ私は私」発売中です。

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