セクシャルマイノリティの本音対談!「四巨頭会談」で多様性を知る

書籍紹介
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「かめのつの」でおすすめされていたので気になっていた「四巨頭会談」を電子書籍で読みました。

読んで衝撃的だったのは、セクシャルマイノリティの中にも想像以上の多様性がある点。自分自身もそうですが、テンプレートのように語られるセクシャルマイノリティ像は本当に当てにならないのだなと実感しました。

読んだきっかけ

読もうと思ったきっかけは、

  1. かなり共感できる思いが書いてあり参考になった「かめのつの」でおすすめされていたから
  2. 自分自身のセクシャリティの多様性を認められていなかったと気づいたから

ですがこの本、紙でほしかったのですがなかなか新刊が手に入りませんでした。

そこに電子書籍50%割引クーポンをもらったので、買うしかない! と思って購入。後悔の無い買い物でした。読んでよかったです。

この本の良さ

この本の良いところは、4人それぞれが本音で語っている感じがするところです。この4人がみんな個性的。個人的に特に印象が強いのはFtMの西野とおるさんと、ゲイ(ホモを自称)のかずあきさん。

FtMには「二度と『女』でいたくない人」が多いような偏見があるのですが、FtMの西野とおるさんは性別適合手術を終え戸籍を男性に変更したあとも「ボクかわいいから」と女装する人です。普段から「女物のほうが色や柄が豊富だから」と女物を着ることが多いとか。

かずあきさんは「歩くカミングアウト」と言われるほど見た目にわかりやすいゲイだそう。「ゲイ」と呼ばれるのが好きでなく、「ホモ」と呼ばれたいそうです。これもまた個人的に意外でした。「ホモ」が好ましくないからと「ゲイ」と呼ぶ風潮ができたはずですが、逆を思う人もいるのだと実感しました。

「本音感」の表れる箇所

本音で語っている感じが良いと書きましたが、それをどういう部分に感じるかと言うと、

  • FtM(MtF)だからって同類とばかり群れたくない
  • FtM・MtF・ゲイ・ビアンだからって別に「仲間」ではない

というような辛口なコメントです。辛口コメントは他にも多数あり、辛口でないコメントもまた多数。全員の本音コメントが読めている感覚があり、とても親近感が湧きます。

FtMの手術に関しても参考になった

FtMの西野とおるさんは性別適合手術を受けており、陰茎形成もしています。その手術体験談を読んで意外だったのは、

  • 乳房除去は体への負担が大きい
  • 子宮・卵巣摘出はさほどつらくない

という点。イメージ的には子宮(・卵巣)摘出のほうがよっぽど怖いのですが、乳房除去のほうが乳腺組織を破壊して取り出す手術であることと、その過程で神経に障害がおきることがあり、西野さんの場合はしばらく腕が上がらなくなったそうです。

個人的に手術の抵抗感は乳房除去より子宮摘出のほうなのですが(痛そう・怖そうという意味で)、認識が改まりました。乳房除去のほうが大変なのか……。

白崎
白崎

それでも「あることがおかしいので取りたい」のは変わらない。

思い出に残る良い本

この本の内容のことは、読み終えてからもたびたび思い返してしまいます。それくらい印象的な本で、かつ面白く、興味深い内容でした。

身近に他の当事者がいないセクシャルマイノリティの当事者はもちろんのこと、当事者が考えていることについて知りたい人にも良いのではないでしょうか。文章とマンガが交互にはさまっており、文章も軽く読める対談形式なので、本が苦手な方にもおすすめです。

書籍紹介
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書いた人:
白崎矢宵(やよい)

発達障害、特に自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群)と診断されています。30代半ばです。肉体の性別に違和感がありFtMだと思っています。道具やサービスを使って自分の生活を改善しながら、気になった情報を雑多に発信しています。著書「アスペルガーだからこそ私は私」発売中です。

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以前書いていたブログ「他者と私とアスペルガー症候群」の記事を抜粋し読みやすく書き改めたもので、6年近い自己分析の集大成です。
母から見た生育歴、母と私のすれ違いを解消した記録もあります。自閉スペクトラム症の子と定型発達の親のすれ違いが両方の視点から読める本です。

私は私にだけなれる
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