北海道から性別違和治療を受けに行くため全国の病院を検討してみた

FtM/FtX
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性別違和の治療(この言い方イヤだな)を受けられる場所が、北海道には、ほぼありません。

札幌医科大学附属病院にジェンダークリニックが一応あるのですが、

  • 新患受付は長らく停止中
  • 新患を受け付けるときは抽選

という非常に狭い門です。

札幌医科大学附属病院の受診はあまりにも現実味が薄すぎるので、他地域の通院を費用面から検討してみました。

GID学会認定医や保険適用手術にこだわるかどうかは非常に重要

GID学会認定医と限定すると選択肢が狭いのが現実です。GID学会認定医であっても保険適用では手術できない場合も多いです(病院単位で指定のため)。

根本的に保険適用される可能性の無いMTFさんや、胸と卵巣・子宮を同時にとりたいFTMさんなどは、保険適用はほぼ考える必要が無いと思います。

ですが私は胸→ホルモンという順で進みたいため、保険適用ができる病院での手術を前提に検討しました。

関東方面の病院+山梨大学医学部附属病院

関東方面のジェンダークリニックで診断を得て、山梨大学医学部附属病院で手術するコースとなるようです。

関東方面にはジェンダークリニックが豊富です。ですが、山梨大学医学部附属病院での手術が可能なジェンダー委員会と繋がっている病院は少ないようです。詳しくは山梨大学医学部附属病院形成外科の情報を見るのが一番確実と思います。

北海道からの旅費は、青森から高速バス「パンダ号」に乗ると安く上がります(その分、時間はかかります)。

函館からの場合はフェリーとバスを合わせた便があります。12時間以上かかります。その代わりに値段は安めで、往復で約2万円~2万3000円程度。

札幌からの場合も、苫小牧からフェリーに乗る方法があります。年末・お盆を避ければ往復2万2000円~3万円くらいで行けますね。

飛行機で行く場合は早割を使えば安いですが、新型コロナウイルスの蔓延で情勢が不安定なので、あまり現実的ではないですね。

岡山大学病院ジェンダークリニック

北海道から岡山へ飛行機を乗り継ぐと、それだけで片道5万くらいかかります。

が! 大阪の空港へ直通で飛び、そこから新幹線だと、飛行機の早割など各種割引を使えば片道2万程度まで抑えられます。

※新千歳空港からは岡山への直行便があります。新千歳が最寄りの場合は、早割で直行便を買ったほうが安いです。1日1便しか出ていませんが……。

大阪-岡山間は新幹線の割引をしている旅行会社もあるようです。

飛行機の早割が使えなかったとしても、飛行機の乗り継ぎがなければ費用的には関東方面へ行くのとそこまで激しい差はありません。(岡山のほうが高いのは事実ですけどね)

フェリーなら、小樽や苫小牧からは日本海フェリーで舞鶴(京都府)か敦賀(福井県)に行けます。私の住まいから小樽や苫小牧まで行くのがまず大変なので詳しくは調べていませんが、舞鶴や敦賀から岡山に行く手段はあると思いますので、移動に丸一日かける覚悟があればもうちょっと安くなりそうです。

このように案外と費用を抑えて行ける上、岡山大学病院ジェンダークリニックなら全部一か所で済みます。関東で受診を考えるならばクリニックに通って診断を得た末に山梨大学という煩雑なルートを辿ることになりますので、ひとつの病院で全部済むのは大きなメリットです。

診療の流れはこちら。ホルモン治療は地元の病院で可能のようです。

日本屈指の病院であることなどもあって、私は岡山大学ジェンダークリニックを受診したいと思うようになりました。まずはお金を貯めてからですが。

札幌医科大学附属病院の抽選に受かったらそっちでいいんですけどね……!! そもそも開始しませんからね。

今後ガイドラインが変わる可能性

調査途中、大阪の病院のサイトで以下のような記述を見かけました。

尚、次期国際疾患分類(ICD-11)から性別違和(旧・性同一性障害)は精神疾患から外されることが既に決まっており現在ガイドラインの見直し作業を行なっておりますので今後の動向にもご注意ください。

https://www.izuo-saiseikai.gr.jp/section/?cat=51

精神疾患でなくなったら「治療」でもなくなる……? また保険適用がなくなる可能性もある……?

不安はいろいろありますが、今は資金も無いので動向を見守るしかなさそうです。

ちなみにICD-11がいつ国内適用になるのかも調べてみましたが、以下のページによると2022年1月から世界的に効力を発揮する予定のようです。

また昨年度中止になってしまったGID学会の認定医試験ですが、今年度は実施されるかもしれませんので、そういう意味でも動向は見守ったほうがいいのでしょうね。

まとめ

  • 岡山大学病院ジェンダークリニックに、費用を抑えて行く手段がある
  • 関東での受診は複数の病院に行くことになり煩雑
  • 札幌医科大学附属病院の新患受付の抽選に受かれば、そこが一番費用負担が少ない
  • 今後、ガイドラインが変更される可能性がある

どこの病院に通うか決められたことで、あとはお金を貯めるだけになりました。安定した収入が障害年金しかない上、借金(奨学金)もあるのでなかなか大変ですが、頑張って貯めます……。

FtM/FtX
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書いた人:
白崎矢宵(やよい)

発達障害、特に自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群)と診断されています。30代半ばです。肉体の性別に違和感がありFtMだと思っています。道具やサービスを使って自分の生活を改善しながら、気になった情報を雑多に発信しています。著書「アスペルガーだからこそ私は私」発売中です。

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