アナログな紙メモや手帳が好きな理由

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私は紙にメモする派で、日記の類も紙でないと続きません。バレットジャーナルも断然アナログ派です。しかしながら、別にデジタルなものが苦手なわけでもなく、デジタルメモ(EvernoteとかSimplenoteとかNotionとか)もそれなりに使っています。

私が手帳や紙のメモを好むのは、以下のような理由です。

  • メモだけに集中しやすい
  • 机の上に開きっぱなしで置いておける
  • 実体があって存在を認識しやすい
  • 手で書くと書いたという実感がある

一つずつ詳しく書いていきます。

メモだけに集中しやすい

別の記事で改めて書こうと思っていますが、私は集中状態を乱されることがものすごくイヤです。しかしながらデジタルメモは(専用端末でないので)様々なアプリや通知に邪魔をされ、メモをすることだけには集中できません。「メモに書くぞ!」と思ってスマホやPCでメモアプリの画面を見るまでの間に、邪魔者が多すぎるのです。

一方、紙のメモはメモだけに集中しやすく、他のものが見えて集中を解かれるということが起きにくいのです。かといって過集中するほどでもないのが重要な点です。

アナログメモは机の上に開きっぱなしで置いておける

私は作業中に机の上にメモを開いて放置し、必要に応じて読んだり書いたりしながら作業を行っています。

これがデジタルメモだったとしたら、「ずっとデジタルメモソフトを開いておく」という形になると思うのですが、パソコン作業のときにはデジタルメモのウィンドウが隠れてしまうことがありますし、スマホは放置するとスリープしたり電池が切れたりします。「常時開いておきたい」というニーズに合致するのが今のところ紙のメモなのです。デジタルメモは専用端末というわけにはなかなかいかないですからね。

アナログメモは実体があって存在を認識しやすい

手帳や紙のノートは、物理的に存在していて、手で触ることができます。ですが、デジタルメモは「スマホの中」「パソコンの中」のような目に見えない場所に存在していて、手で触ることができません。触れたとしてもそれはスマホやパソコンであって、メモ自体ではありませんね。デジタルメモは見えないものなのです。

その「見えないもの」が、私にとっては認識しづらいのです。この理由には発達障害や自閉スペクトラム症の特性が関わっているのではないかと思っています。

見えないものは、無いもの

発達障害者の人たちの中には「見えないものは、存在しないもの」「見えなくなると、無くなった気がする」「見えなくなると、存在を忘れる」と言う人たちがいます。

私の個人的な感覚では、自閉スペクトラム症の人たちは「見えないと、無くなる」と言う人が多いのに対し、ADHDの人たちは「見えないと、忘れる」という人が多いように感じています。「無くなる」と「忘れる」は少し違うのではないかと思うのですが、ここでは似たような概念として扱っておきます。

私も自閉スペクトラム症者なので、やはり「見えないものは、認識しづらい」と感じています。私の場合、見えないからといって「無くなった」とは思わないのですが、あるはずのものが見えないことがなんとなく居心地悪く感じます。

それが理由で私は自室のクローゼットやタンスをきっきりと閉めることができず、半開きにしてしまいます。閉まっていると中が見えなくてなんとなく落ち着かず、半開きにしていると服が入っていることがわかるので落ち着くのです。

発達障害の人で部屋が散らかりがちになってしまう人の中には、このような理由で物をしまうことができない人がいるのではないかと思っています。

メモが物理的に見えないと、活用できない

デジタルメモを使おうとしたことは人生の中で何度もあるのですが、物理的に見えないメモは、どうしても存在を忘れてしまいます。

なら紙のメモならいいかというと、そんなことはなく、やはり見えなくなってしまうと存在を忘れます。先日、外出中に月間スケジュール手帳(A5)のカバーの中にデイリー用バレットジャーナル(B6)を入れたのですが、そうしたところ帰宅後にバレットジャーナルの存在を忘れました。正確には、覚えていたのですが、取り出すのが面倒で全く活用できませんでした。「すぐに手に取れる」「目につく」ということが私にとっては非常に重要なのです。

デジタルメモが目につくようにアイコンやショートカットを使いやすい場所に置いてはどうかとも思ったのですが、どうも「その他大勢のアイコン」と混ざってしまい、認識しづらさはあまり変わりません。それに加えて「アプリである」という点も他のアプリとの概念的な違いがはっきりせず、どうあがいても扱いづらいのです。

それに対し、紙のメモは他のアイテムとの差別化がいくらでもできます。カバーで目立たせたり、サイズ感で覚えたり、とにかく存在を認識しやすいのです。それが扱いやすさに繋がります。

手で書くと書いたという実感がある

私の場合、デジタルメモは書いたことが記憶に残りにくいです。書いたこと自体を忘れた上にメモの存在が認識しづらいのでは、全く活用できません。

一方、私にとっては紙のメモはデジタルメモよりは書いたという事実を覚えやすいです。メモの存在が認識しやすく、書いたという事実も記憶しやすい紙のメモは、デジタルメモと比べると非常に活用しやすい媒体です。

まとめ:デジタルメモとアナログメモは使い分け

ここまで書いてきたように、私は基本的にアナログメモのほうが使いやすいです。が、用途によってはデジタルメモが勝ります。そのため、以下のような使い分けをしています。

  • アナログメモ:ToDoリスト、日記、思考の整理、計画立案など
  • デジタルメモ:長文テキストの下書き、ウェブサイト等デジタルコンテンツの私的メモ

アナログメモはもっぱらバレットジャーナルとして使っています。私の使い方の例は以前noteに書きました。ご興味のある方は、ぜひ。

デジタルメモは今のところSimplenoteとNotionの使い分けかなと思っています。詳しくはこちら。

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書いた人:
白崎矢宵(やよい)

発達障害、特に自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群)と診断されています。性別不合(トランスジェンダー・FtM)でもあります。道具やサービスを使って自分の生活を改善しながら、気になった情報を雑多に発信しています。著書「アスペルガーだからこそ私は私」発売中です。

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