FTMホルモン療法開始から約38週(19本)。久々の低音更新

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随分久しぶりのホルモン療法経過記事です。前回はおよそ3ヶ月前。

目立った変化が無かったことと、生活の変化で体力が足りなくなっていたのとで書く余裕がありませんでした。

今回書こうと思ったきっかけは、2週間に1回程度やっているピアノでの音程確認で大きな変化があったことです。そのほかにも、顔の産毛が少しずつ濃くなってきているのも感じます。

ホルモン療法による変化

近日体感している変化は、以下の通りです。

  • 顔の産毛が少しずつ濃くなってきている
  • 発声練習で最低音を半年ぶりに更新

それに加えて、知人から言われるようになったのが以下です。

  • 顔の印象が少年(男性)っぽくなってきた

それぞれ書いていきます。

顔の産毛が少しずつ濃くなってきている

体毛が増えてきているのは前回の記事にも書きました。その時点でも顔の産毛が増えている感覚があったのですが、最近は、ヒゲっぽい毛が少し増えてきたように思います。

元々少しだけ生えていたのですが、その周囲にちょっとだけ増えている気がするんです。

産毛っぽい毛も放っておくとちょっと目立つので、1~2週間に1回ぐらい剃ることになりました。このまま時間が経つと本格的にヒゲが生え始めるかもしれません。

発声練習で最低音を半年ぶりに更新

声変わり後も歌を歌えるようになりたいので、時々ピアノで音を取りながら発声練習をして、ついでに音域チェックをしているのですが……。

昨年10月上旬に最低音がG2#になった後、下旬でG2まではっきり出せるようになって、その後はずっと最低音の変化がありませんでした。時々まぐれでF2#が出ることがあるぐらいですが、一度出すと喉に負担がかかるのか、数日低音が出せなくなるぐらいギリギリの限界でした。

ところが、今日(5月31日)、2週間ぶりに最低音の確認をしたところ、なんとF2#を通り越しF2まではっきり出せるようになっていました。2週間前の確認では最低音はG2#とあるので、急激に下がったことになります。

近頃ちょっとまた声が低くなったような……と思ったんですけれども。そう思っても実際には変化していないのがこの半年間でした。これ以上は下がらないんだろうなとしょんぼりしていたので、とても嬉しいです。

もう少し下がっていってくれるといいのですが……。

最高音も下がっている

ちなみに最高音のほうも下がりました。ホルモン注射開始前はB5~C6が最高で、開始直後はG5。そこからどんどん下がっていき、しばらくA4#で安定した後、G4まで下がりました。

が、今日の最高音はかつてなく低く、なんとE4です。

これ以上最高音が下がるとカラオケで歌える歌が……なくなります……。最高音G4だった時期でも男性ボーカルでもキツかったんですよ。男性ボーカルで少しキーを下げて入っている曲がある謎が解けました、本当に出ないんですね……あれ。

声変わりが完全に終われば高音練習もできるはずなんですが。それまでのこの音域の狭さは本当に辛いものがあります。今はカラオケに言っても最初のほうしか歌えないんですよね、男性ボーカルの曲はサビはきつい曲がほとんどで……。

でも低音が広がるのは嬉しいです。このままもう少し低音が伸びてほしいですね。

顔の印象が少年(男性)っぽくなってきたと言われる

これは3月ごろ、つまりホルモン療法を初めてから約半年あたりの頃に2人から言われたことです。一人は母、もう一人は発達障害のほうでお世話になっている相談支援員さんです。

「少し顔つきが男性っぽくなったように感じる」

「顔の印象が少年っぽくなったように思う」

そのように言われました。男性的な印象を受けるようになったらしいです。

毎日鏡を見ている自分には全然わからないことですし、ホルモン療法の記録目的に撮っている自撮り写真を見比べてみても、やっぱり差はわかりません。

強いて言えば、少し顔の丸みが減ったでしょうか。体重はほとんど変わっていないので、体脂肪のつきかたの変化なのかもしれません。

FTMのホルモン療法経験談でも、「開始して半年後あたりから初対面の人には男性と思われるようになった」という声がありました。

ですが、4月から通所を始めた作業所では、当たり前のように女性扱いされています。それがちょっと苦痛なんですが、それはさておき、まだ自然に男性と思ってもらえるのには遠いみたいです。現時点では「ちょっと男性っぽくも見えるかも」程度みたいですね。

注射のための通院を少し負担に感じ始めた

さて、これはホルモンと直接関係のない変化なのですが……。

すぐ上にも書きましたが、今年4月から作業所通所を始めました。外で働ける日数を増やしたくて、訓練目的です。

そうしたところ、現状の自分にとってはなかなか負担がある生活になっています。特に通所と通院が被る日が辛いです。通院は家族の送り迎えがあるのが不幸中の幸いと言えます。

通所を始める前はホルモン療法のための通院は特に辛くなかったのですが、通所があると辛いものなんですね。仕事をしながら通う人なども煩わしさを感じているかもしれないと思い始めました。

ですがホルモン療法をやめてしまう気は当分ありません。

少なくとも声変わりが完全に終わるまでは続けるつもりです。

声だけはどうしてもコンプレックスで、声変わりだけはどうしても迎えたかったので、これ以上の変化はないというぐらいまで続けたいんです。

まとめ

  • もう下がらないと思っていた最低音が下がった!
  • ヒゲがちょっと増えた?
  • 顔の印象が少し男性っぽくも見えるようになった?
  • 注射のための通院は、外で仕事しながらだと辛いかも

しばらく大きな変化を感じない状態が続いていたので、声がまた下がったことが本当に嬉しいです。

また音域のチェックが楽しくなりそうです。

FtM/FtX
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書いた人:
白崎矢宵(やよい)

発達障害、特に自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群)と診断されています。性別不合(トランスジェンダー・FtM)でもあります。道具やサービスを使って自分の生活を改善しながら、気になった情報を雑多に発信しています。著書「アスペルガーだからこそ私は私」発売中です。

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