筋トレを楽しんでいたところ、首を痛めました。いえ、筋トレのせいで痛めたというより、元々首が悪かったのが発覚したと言ったほうが正確です。
首が痛いからと整形外科に行ったところ、レントゲンで俗に言うストレートネックと判明しました。しかも悪化しており、医師によると「首の骨は理想的には前に湾曲しているが、あなたの場合はどちらかというと後ろ」とのことです。
ストレートネックは首の骨の前への湾曲がなくなってまっすぐになってしまっている状態ですが、悪化すると後ろへ湾曲していくのだそう。
「どちらかというと後ろ」という表現通り、レントゲン画像では素人目にはまっすぐに見える状態ですが、医師の見方によると少し後ろに湾曲気味だそうです。
肩がこりやすく重症化しやすい原因がわかったぞ……!
ストレッチをきちんとして運動も心がけても肩こりがしやすく困っていたのですが、どうやらこのかなり悪化したストレートネックのせいみたいですね。つまり、ストレートネックを改善すれば肩こりもよくなるはず!
重いものを持つと首にも負担がかかります。
あなたの首はその負荷に耐えられないので、重いものを持ちたければ、まずは首回りの筋肉を鍛えてからですね。
医師にはこのように言われ、先週末からリハビリをしています。
枕の適切な高さがわからないという悩み
私は以前から枕が合わない苦しみを感じていました。寝て起きたときに、既に肩が凝っている状態が長く続き、どんな枕がいいものかといろいろなものを試しました。
元々低めが好きだったので、
- 枕なし
- 座布団
- ニトリの低反発の一番低い枕
- 無印のトラベルピロー
- バスタオルを巻いたもの
などなど、「首を支えること」を重視していろんな枕を試してみました。
特に最近は、首の高さを指の本数で測って、その高さに合わせてバスタオルを丸めていたのですが、それが合わなくて合わなくてしょうがなかったです。寝ころがっているときも眠って起きたときも、とにかく首が苦しい……。
歪んでしまった首に合わせて枕の高さを決めても、苦痛が続くのは当たり前か……。
枕の高さ決めはどうしても最適解がわからず、オーダーメイド枕も検討したことがあったのですが、ストレートネックが発覚した今になって思うと、今の首に合わせてもダメなのは明白です。
ストレートネックが発覚する前、高さを考えなくても良い枕を探し求めてたどりついた枕があり、悩んだ末に購入しました。その後にストレートネックが発覚したので、その枕が合うかどうか不安になりながら使ってみました。
その枕とは「フォスフレイクス」を使った枕です。
こちらのサイトで「枕の存在を感じさせないほど一体感のある寝心地」と書かれていて興味を引きました。
サイズはいろいろありますが、私は横向き寝をすることも多いので、少し大きめの50cm×70cmにしました。
フォスフレイクス枕の寝心地(初日編)
届いた枕にさっそく寝てみて思ったことは、
思っていたより硬い。あと、高い。
もっと頭が沈み込むようなものを想像していたのですが、意外や意外、かなりしっかりと首や頭がサポートされる感覚があります。それが「硬い」という印象に繋がるのだと思います。
また長年バスタオルや座布団などという首の部分しか高さが無い枕で寝ていた身からすると、「こんなに高い枕で大丈夫なのかなぁ」と不安になるほど高いです。写真で高さが伝わるでしょうか……? 布団の横幅にいっぱいになるような大きさです。
実際、首から上だけをこの枕に乗せようと思うと違和感が強いです。が、レビューなどでもよく見かける通りに肩からしっかり乗せてみようと思い、試行錯誤の末、
- 肩甲骨から乗せるつもりで
- 頭のてっぺんがちょっと枕からはみ出してもいいくらい
- 枕の中央が首の凹んだ部分に当たるくらい
という気持ちで乗せるようにしてみたら、なかなか快適です。ただこれが数日経ったら悪影響を及ぼしました。詳しくは後述。
試行錯誤中、80cm×80cmのハーフボディピローにすればよかったと思いました。50cm×70cmを縦に置いて、ウエストあたりから頭まで乗るようにしたら快適だったんですよ……。
そして驚いたことは、横向き寝で首が楽! バスタオル枕だと横向きのときはノンサポートなんですよね。横を向くこともよくあるので、フォスフレイクス枕は想像以上に快適でした。しっかりとしたサポート感があるので、横向き寝で感じる首や頭の負担がほとんどないのです。
頭頂部がちょっと枕からはみ出す形で寝ていますが、横向き寝では頬やこめかみのあたりが頭を支えているので、特に問題はありません。元々はかなり高さがある枕なのもあって、下になった肩も以前ほど痛くない……!
沈むべきところは沈み、必要以上に沈まず、適切な形を自然とサポート。フォスフレイクス枕はそんな感じの枕です。
歪んだ首に合わせて作ったバスタオル枕から変更してみると、初めて寝てみた翌日から首の痛みがかなり軽減されました。
一方で、慣れない枕なので、初日は背中がこりました。肩から枕に乗せるなんて初めてですし、それ以前はほぼ平面で寝ていましたので……。
今後、ストレートネックの改善に一役買ってくれるかは様子見したいと思います。
フォスフレイクス枕の寝心地(1週間編)
枕は長く使うものですし、初日のレビューだけではあまり参考になりません。常々そう思っているので、1週間使ってみた感想です。
良かった点は、首の痛みが日に日によくなっていくことです。バスタオル枕でどうにかしようとしていたころは前日と変わらないか悪化している感じでしたが、フォスフレイクス枕にしてからは前の日よりも良くなっているのを感じます。前日の行動が悪くて悪化させても、フォスフレイクス枕に寝ていると首の痛みがとれていきます。
もっとも首の骨の形がどうなったかまでは知りようがありませんが、痛みが軽くなるだけでもかなり助かります。
数日寝てみて感じた問題点は、腰に不調が出始めた点。これは寝姿勢を模索していたときに肩をしっかり乗せすぎたようなのです。
改めて「枕に肩を乗せる姿勢」をよーく画像で見てみたのですが、首から後頭部の隙間を埋めるように寝るのが理想的な姿勢とのこと。肩甲骨から乗せるのはさすがにダメだったみたいです。
- ほんのちょっと肩を乗せるぐらい
- 頭は枕からはみ出さない程度に
- 首のつけ根から後頭部までの隙間を枕で埋める
という感じがよさそうです。ただこれは仰向け寝の場合で、横向き寝のときは枕から頭が少しはみ出すくらい肩をしっかり乗せた方が楽です。腰への負担は不明。
フォスフレイクス枕のカバー
フォスフレイクス枕は、先ほどの写真でわかると思うのですが、かなりの大ボリュームです。なので余裕を持って入る枕カバーにしないと、カバーのせいで潰れてしまいます。それはもったいない!
というわけで、私はバスタオルで軽く巻くことにしました。元々枕代わりにしていた古いバスタオルがあったので、それをそのまま、膨らみを潰さないように優しく巻きました。
たまにズレてきて邪魔なので、安全ピンでバスタオルどうしを止めようかなと考えています。
フォスフレイクス枕のケア
フォスフレイクス枕は、1日寝て起きるとかなり凹んでいます。というより数十分でもかなり凹んだまま戻らないです。そのくらい沈むべきところはしっかり沈み、反発性も低いんですね。
なので、フォスフレイクス枕から起き上がったときは毎回すべきことがあります。
それは側面をぽんぽん叩いて、枕の中に空気を入れること。そうすると、ほんの数回で元通りの膨らみを取り戻します。見ていて面白いので、苦にもなりません。
これは購入直後にもやってほしいと商品の説明書に書いてありました。輸送中に潰れているからだそうです。箱から出した直後はそんなに潰れている感じはしなかったのですが、
それでもポンポンすると見違えました。
格段にボリュームアップしているのが分かるでしょうか?
超高額というほどではないものの、そこそこのお値段の枕なので、大切にケアして長く使っていきたいです。
ロイヤーレとスペリオールとクラシックの違い
ところで、フォスフレイクスの枕を探していると「ロイヤーレ」「スペリオール」「クラシック」の3種類があることに気づきました。
意味を調べてみると、
- Royale(ロイヤーレ):王室の、高貴な
- Sperior(スペリオール):上質の、すぐれた
- Classic(クラシック):一流の、最高水準の
ここでロイヤーレとクラシックは正規代理店である篠原化学のサイトを見ると「色違い」と明記されています。
ではスペリオールとロイヤーレ・クラシックなら後者のほうが上質な製品なのかなあ、と思いながら商品説明をよく見てみると……。
ロイヤーレの商品説明によると、枕の中身の総重量は約650g。
商品の仕様
https://item.rakuten.co.jp/makuraya/fossflakes017/
サイズ:50x70cm
組成:側地:綿100% 中材:ポリエステル100%(フォスフレイクスTM70%、ポリエステルつぶ綿30%)
充填物量(約):フォスフレイクスTM:455g、ポリエステルつぶ綿:195g
原産国:デンマーク
スペリオールの商品説明によると、枕の中身は約600g。
【商品の仕様】
https://item.rakuten.co.jp/makuraya/fossflakes015/
サイズ:約50x70cm
側 地:綿100%
詰め物:ポリエステル100% ※ポリエチレンフィルム フォスフレイクス™入り
詰め物重量:約600g
※詰め物重量の内 ポリエチレンフィルム フォスフレイクス™約420g入り
ロイヤーレのほうが内容物が多いということは、その分ボリュームもあるのでしょう。実際に商品写真もボリューム感がかなり違いますよね。
そしてロイヤーレの商品説明によると、
ロイヤーレはヨーロピアン・ラグジュアリーサイズ。
従来型よりもさらに29%サポート部分が増えたため、首の隙間だけでなくマットレスと肩甲骨の間のすき間まで埋めてくれてフルサポートの状態でお休みいただけるようになりました。
https://item.rakuten.co.jp/makuraya/fossflakes017/
とあることから、スペリオールが従来品でロイヤーレ・クラシックは改良された商品であると推測できます。(あくまで推測です)
正確なところは篠原化学にお尋ねすればいいのですが、その手間は惜しんでしまいました。
まとめ
- フォスフレイクスの枕は適度なサポート感があり、仰向けも横向きも快適
- 自然に適切な形をサポートしてくれる印象がある
- 肩から後頭部までの隙間を埋めるつもりで使うと良い感じ
- 枕から起き上がったら側面からポンポンして膨らみを取り戻そう
私が買ったサイズは50cm×70cmですが、80cm×80cmにすればよかったと思いました。
80cm×80cmはなかなかお高いので60cm×63cmという手も。
ハーフボディピロー、ほしいなあ……。