性別違和の「治療」とはとても違和感のある表現ですが、そんなことを言っても始まらないので、治療に望むことをまとめました。
現時点での希望
- 乳房はいずれ切除したい
- 男性ホルモンは少なくとも声変わりするまでは打ちたい
- 卵巣摘出は希望しない
- ゆえに戸籍の性別変更も希望しない
- 戸籍の氏名も変更しない(元々男女両方で通用する名前のため)
現時点で、上記のような考えでまとまっております。
自然に「女性」のカテゴリーに入れられる苦痛が強いため、その点をどうにかしたいと考えています。
一方で、趣味が女装のため、「男」と認識してもらえそうな要素がある程度整えば(具体的には声、平らな胸など)、それ以上は求めなくても良いかと考えています。
FtMのような、FtXのような、ですね。自分の生物としての本能は男性だと感じるのですけどね。
声が男性で服装は女性のMtFさんのような雰囲気になれたら理想かなあと考えております。性自認としては異性の存在なので、これもまた奇妙な話です。
手術可能な病院
山梨大学医学部附属病院の形成外科では、ガイドラインに準拠したジェンダー委員会での承認とその証明書があれば、保険適用での手術が可能とのことです。また乳房切除は約1年待ちとのことです(2020年2月25日現在)。
何週間か前に見たときには3ヶ月待ちとあった気がしました。希望者がそれだけ多いのでしょうか。
ホルモンと手術、どちらが先か
保険適用で手術を受けることにこだわれば、手術が先となります。ホルモンを先にしてしまうと、現状では手術も自費になります。
ですが私が通うことができる範囲にジェンダー委員会の承認が得られる病院は無いような気がします。遠方に引っ越しでも考えなければ難しいです。
そうすると現実的には「手術は諦め、ホルモンを満足するまで打った後にやめる」となるのかもしれません。
乳房除去手術も、声変わりも、30代のうちに迎えたいです。あまり遅くなっては意味がないと感じます。
声変わりすると、身分証明を電話でするときに不便だそうですが……。それを理由にためらう気にはなれません。理想的な男性声にはならないとも聞きますが、明らかな女性声よりはマシのはずです。
まとめ
声を変えたい。胸を取りたい。卵巣はあってもいい。
ここまで自分の考えの変遷を書いてきましたが、「自分の性の多様性を認められていなかった」と思うようになってからは、かなり心が楽になりました。
病院に初めて相談に行ってから現在までの考えの変化をざっと追いたい方は以下の記事を順にどうぞ。8記事もありました(本当はもっとあります)。