母の浴衣(曾祖母お手製)は泥はねなどのシミが多く、そのまま外に着ていくのは難しい状態でした。
そのため「紺屋藍」で染めてみようかな……と思ったのが3年前。ジェンダークリニックへの遠距離通院を続けていたりして気力体力が追いつかず、ずっと染め物ができずにいましたが、つい先日、やっと染められました~!!
染め上がった浴衣
染め終わって干しているところがこんな感じです。
結構ムラはありますが、手染めらしくていいかな、と。黄ばみや泥はねは全然目立たなくなりました。近くでよく見てもどこにあったかわかりません。
糸もほとんどが綿だったようで、糸までしっかり染まっていました。(一部白く残ってしまった糸もあります)
乾いた後はすぐ着て出かけました。気軽に着られる浴衣が増えて大満足です!
染める前の画像
染める前はこういう白地の浴衣でした。左側の着物は淡い青の模様の部分は完全に消えてしまいましたね。
母の浴衣(曾祖母お手製)が蘇って嬉しいです。
作業中の写真
ほとんど残っていませんが、作業中の写真を掲載します。
染色液が硫黄のようなにおいがするらしいので、屋外で作業しました。屋外では、嗅覚過敏な人間でも苦になるほどではなかったです。予期せぬ場所が染まってしまう可能性もあるため、屋外での作業が安心です。
たらいから出した直後の写真です。最初のうちは淡い黄緑色をしています。この色をしているうちに手早く広げ、空気にさらす必要があります。でないとうまく染まらず、ムラになります。
先の浴衣はハンガーを持ってきておらず、手作業で広げて大変だったため、2枚目の浴衣はハンガーに干して広げました。そのときの写真ですが、まだ緑色の部分が残っていますね。
緑色の部分がなくなった後は指定の手順で洗って干して色止めをして完了です。乾いた後はアイロンをかけました。
染めてみた感想
思っていたよりずっと簡単な作業でした。水に濡れた着物は重いですが、それでも運べないほどの重さではありません。
着物2枚を染めるためには指定の水の量では足りず、染め液が薄くなるのですが、濃い藍色に染める気もなかったので、充分満足な仕上がりになりました。
ただ色止め液は量が全然足りませんでした。1枚はなんとか加工できたと思いますが、もう1枚は上手くできていないかも。もっと薄めるべきだったのかな……。
紺屋藍は化学変化で染めるタイプなので、本来の藍染め(植物の色素で染める)とは違いますが、その分、非常に手軽です。酢酸液を作れば、ウールや革を染めることもできるらしいです。
まとめ
- 3年前からずっとやりたかった浴衣の藍染めがやっとできた!
- 作業は思っていたよりずっと簡単。天気がいい日に屋外でやるのがおすすめ。
- 紺屋藍は化学変化で染めるタイプ。本格的な藍染めではない分、手軽に染められる!
黄ばみや泥はねなど、洗っても落ちないシミが目立つ着物もこうやって染めればまた着られるのがいいですね!! 着物は本当にエコな衣類だと思います。この文化を大切にしていきたいです。